ソロキャンの醍醐味として外せないキャンプ飯。どれほど簡単に作れるのか、キャンプ初心者の記者が1泊2日分の料理作りを体験した。この記事はその前編。献立決めに始まり、グッズや食材を準備。インスタントラーメンの簡単な調理から、ステーキのようなキャンプらしい調理にも挑戦した。休憩時には、コーヒー豆をひいてハンドドリップで1杯を淹れるなど、満足度の高い時間になった。
※日経トレンディ2021年7月号の記事を再構成
ソロキャンの醍醐味として外せないのが、自ら調理して大自然の中で味わうキャンプ飯だ。またアウトドアで自炊できるようになることは、地震や大雨で被災してインフラが絶たれたときの避難生活に大いに役立つ。そこで、キャンプ初心者の記者が、キャンプ経験のあるライター・岡本ゆかり氏の協力を得て、初日の昼食から2日目の朝食まで1泊2日分のキャンプ料理を体験してみた。
まずは持っていくグッズや食材を決める。アウトドアライターの関美奈子氏のアドバイスを基に、献立を決めた。関氏によると、「キャンプ場に宿泊する際は一般的に13時ごろからチェックインして、そこから設営に取り掛かる。初心者は準備に時間がかかるので、早く取り掛かれるよう、着いてすぐの食事はできるだけ簡単に作れるメニューにしておくのがポイント」(関氏)。そこで、初日の昼食はインスタントラーメンで手軽に済ませることとした。設営後の休憩にはコーヒーを淹れてみる。
夕食は主食に白飯、そして野外での豪快な調理気分を味わうためにステーキを焼いてみることとした。また、酒飲みの記者はつまみを作るため、枝豆やチルドしゅうまいも持参する。最後の食事となる翌日の朝食は、初日の昼食と同様、撤収作業の時間を確保するため、パンに具材を挟んで焼くだけで作れるホットサンドにした。
これらを調理するために用意した調理グッズは、アウトドア用シングルガスバーナーに、湯を沸かすためのケトルやカトラリーなど。ただし、「ケトルは家庭用のやかん、クッカーは小ぶりな鍋などというように、クルマ移動で荷物の容量に余裕があれば、まずは自宅にあるもので代用してもよい」(関氏)。また、中に食材を入れれば直接加熱でき、調理後はそのまま皿としても使いやすいシェラカップ(金属製カップ)とメスティン(アルミ製の箱形飯ごう)は万能に活躍するので、キャンプでの調理では欠かせないグッズだ。
食材を保管するためのクーラーボックス、水くみ場でくんだ水を自身のキャンプサイトで保管しておくためのポリタンクも必須。他に献立に応じてホットサンドメーカーやコーヒーミル、ドリッパーなども準備した。
●たき火用品(台、シート、火ばさみ、薪、着火剤)
●シェラカップ ●固形燃料 ●鉄板 ●クッカー ●メスティン
●アウトドア用ケトル ●コーヒーミル、コーヒードリッパー、ポット
●ホットサンドメーカー ●カトラリー(箸、皿、コップなど)
●耐熱性のテーブル ●ポリタンク(水保管用) ●クーラーボックス
●白米 ●サーロインステーキ
●枝豆 ●チルドしゅうまい
●食パン(6枚切り) ●トマトペースト ●ハム ●チーズ
●調味料(しょうゆ、塩、こしょう、バター、七味唐辛子、香味ペースト)
●サラダ油
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