日経クロストレンド「未来消費カレンダー」は、将来話題となりそうな新製品、新施設、商戦・イベントなどの予定を一覧できるサービスだ。新着情報を毎週金曜日に更新している。2022年内「土屋鞄、キノコの菌糸体由来の新素材で作った財布を発売へ」など22件の情報を追加した。
【2022】
6月8日 GLRキッズ×Speedo、環境配慮型素材を採用したウエアなどを発売
ユナイテッドアローズが展開する「ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング キッズ」(以下、GLRキッズ)とスイムウエアのブランド「Speedo(スピード)」は、コラボレーションして環境配慮型素材を採用したUVカット及び撥水(はっすい)機能付きのウエア全7商品ほか、帽子やナップザックを発売する。水陸両用で使える素材や撥水性・UVカット率95%以上の機能を持つ素材を使用した。GLRキッズの取扱店舗で扱う。Speedoがキッズブランドとコラボレーションするのは初となる。
6月10日 和光、「グランドセイコー」のカスタムオーダーを10本限定で実施
和光は、「グランドセイコー クロノグラフモデル」のカスタムオーダーを期間限定で実施する。「自動巻スプリングドライブ クロノグラフGMT」をベースモデルに、ダイヤルやセラミックスベゼル、革ベルトなどのパーツの色を組み合わせ、自分好みのデザインにできる。数量は先着10本。完全予約制で1人1本限りとなる。納品は2022年12月末から23年1月末ごろを予定する。22年6月29日まで。
6月13日 アルコール度数に配慮した「楯野川 純米大吟醸 爽流」が発売
楯の川酒造は、原酒のままアルコール度数を13%に抑えた「楯野川 純米大吟醸 爽流(そうりゅう)」を数量限定で発売する。純米大吟醸の味わいと夏酒らしい飲みやすさ、芳醇(ほうじゅん)な香りに仕上げた。同社の21年12月の調査では、日本酒の定期的な飲用者の20代から40代女性の47.4%が「日本酒は度数が高いから飲むことを遠慮してしまう」と回答。また、定期的に日本酒を嗜(たしな)む飲用者も、毎日の晩酌に選ぶ際にアルコール度数を気にして遠慮する場面があるという。日本酒好きも納得する低アルコール日本酒として提案する。
6月14日 口栓付きパウチタイプの「カルピスminiパック」が発売
アサヒ飲料は、「カルピスminiパック」(希釈用)を発売する。首都圏、北海道エリアの一部店舗限定で扱う。コンパクトで使い切りやすい口栓付きパウチタイプの商品で、単身や少人数世帯でも気軽に楽しめるという。細い口栓で注ぎやすく、調整しやすいため、少し飲みたいときやヨーグルトまたは牛乳などへ簡単に加えることができる。容量は150ミリリットル(コップ約5杯分)。パッケージには「コップ約5杯分」という文言を加えることで、5杯分の希釈用「カルピス」が楽しめることを分かりやすく記載した。

6月15日 デロンギ、グラインダー機能を搭載したコーヒーメーカーを発売
デロンギ・ジャパンは、新カテゴリー「グラインダー(豆挽き)機能」を搭載したエスプレッソ・カプチーノメーカーとして「デロンギ ラ・スペシャリスタ・プレスティージオグラインダー付きエスプレッソ・カプチーノメーカー(EC9355J-M)」を発売する。8段階の粒度設定と豆量調整ができるグラインダー機能とタンピング機能を搭載。豆のひき具合(粒度)やひき豆量などを調整することで、最適なエスプレッソの抽出と豊かな味わいや香りを引き出せるという。
6月17日 シャープ、「SIAAマーク」認証を取得した電卓を発売
シャープは、すべてのキーの表面を清潔に保つ加工を施した「カラー・デザイン電卓<EL-M336>」7モデルを発売する。同機は、ISO21702法、ISO22196法により評価された結果に基づき、抗菌製品技術協議会ガイドラインで品質管理・情報公開された製品に表示される「SIAAマーク」認証を取得している。また、細菌の増殖を抑制する「抗菌加工」による認証も取得している。人気の高い「くすみカラー」を基調に、液晶表示周りのパネルの光沢仕上げと本体のマット仕上げを上下に組み合わせ、素材感にもこだわった。
6月下旬以降 キヤノン、ミラーレスカメラ「EOS R7」を発売
キヤノンは、新開発の有効画素数最大約3250万画素APSS-CサイズのCMOSセンサーを搭載したミラーレスカメラ「EOS R7」を発売する。メカシャッター/電子先幕による撮影時はEOS Rシリーズ最速となるAF(自動焦点)/AE(自動露出)追従で最高約15コマ/秒、電子シャッターによる撮影時はAF/AE追従で最高約30コマ/秒の高速連写が可能。高いAF性能と被写体検出機能で、高速で高性能を求めるハイアマチュアユーザーのニーズに応える。
「ジュラシック・ワールド」シリーズ監修の砂遊びキット発売
【2022】
7月1日 ソニー、屋内行動分析プラットフォーム「NaviCX」を提供開始
ソニーは、屋内行動分析プラットフォーム「NaviCX(ナビックス)」の提供を開始する。同製品は、新たな顧客体験(CX)の創出や企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する。スマートフォンの各種センサーとAIを活用し、店舗や施設内の客、従業員の行動データをリアルタイムに取得、分析する。商品の陳列棚までナビゲーションを行ったり、位置情報に基づいてプッシュ通知などもできる。大型店舗内や体験型施設内を含む、GPSなどでの測位が難しい屋内での活用を見込む。
7月2日 過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ」MRO-W10Aが発売
日立グローバルライフソリューションズは、過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ MRO-W10A」を発売する。肉料理の火加減をおまかせで調理する「熱風旨(うま)み焼き」を搭載。また、「野菜シャキシャキメニュー」に新たに3つのメニューを採用し、合計11メニューとした。新制御を採用した「2品同時あたため」では、バランスをみながら最高1000ワットの火力を使用することで、温める時間を短縮できるという。

7月4日 名作「UT」を厳選した「20th UTアーカイブ」コレクションが発売
ユニクロはグラフィックTシャツブランド「UT」が03年の誕生から20年目を迎える記念として、「UT アーカイブプロジェクト」を始動する。過去に手掛けたTシャツの中から厳選した「20th UT アーカイブ」コレクションを発売する。03年発売のジャン=ミシェル・バスキア氏のグラフィックアートをはじめ、06年の手塚治虫氏の「ブラック・ジャック」、09年のゲーム「ストリートファイター」など、さまざまな年代やカルチャーを象徴する「UT」18柄をラインアップする。

7月7日 砂遊びキット「ジュラシック・ワールド/恐竜を発掘せよ!」発売
タカラトミーアーツは、発掘砂遊びキット「ジュラシック・ワールド/恐竜を発掘せよ!」を発売する。映画「ジュラシック・ワールド」シリーズに登場する恐竜を専用のシャベルで砂の中から掘り出して遊ぶ。こどもが掘りやすく散らばりにくい柔らかい砂の中に、「ジュラシック・ワールド」シリーズの監修を受けた恐竜フィギュアが1個埋まっている。恐竜はブルー(ヴェロキラプトル)やT-レックス(ティラノサウルス・レックス)など4種類を各3色そろえた。発掘するまで全12種類のなかから、どれが出てくるか分からないという。
7月9日 南座×京都レストランバス、特別ディナーコースを3日間限定運行
ウィラーエクスプレスは、1等席の観劇チケット付き「南座×京都レストランバス特別ディナーコース」を3日間限定で運行する。京都レストランバスと劇場「南座」(京都市)のコラボレーション企画となる。OSK日本歌劇団創立100周年記念公演「レビューin Kyoto」の午後の部の1等席観劇チケットと陰陽師ゆかりの地を巡りながら京懐石を堪能できる京都レストランバスのディナーコースをセットにした。運行日は22年7月9日と10日、同7月18日の計3日間。予約は、22年5月31日から予約サイト「WILLER TRAVEL」で受け付けている。
7月21日 タイガー魔法瓶、創業100周年記念モデルのIHジャー炊飯器を発売
タイガー魔法瓶は、「IHジャー炊飯器<炊きたて>土鍋ご泡火炊き JPL-S100」を発売する。23年に迎える創業100周年の記念モデルとなる。新技術の「連続ノンストップ加熱」で、同社従来品に比べて約106度(約1.25気圧時)の状態を約1.5倍長く維持する。薪火(まきび)で炊きあげるような、かまどのごはんの味を炊飯器で楽しめるという。「銘柄巧み炊きわけ」も70銘柄に対応し、ごはんの炊き始めから炊きあがり、保温とすべての工程でごはんのおいしさを追求した。

7月下旬以降 コカ・コーラなど、再生PET原料のシュリンクラベルPETボトル販売
コカ・コーラ ボトラーズジャパンは、使用済みラベル及び廃ラベルから再生したPET樹脂を原料の一部に使用したシュリンクラベルを装着したPETボトル製品の試験販売を22年7月下旬以降から実施する。同ラベルは、台湾の遠東新世紀のケミカルリサイクルプロセスを生かし、フジシール及び東洋紡と共同開発した。品質は、石油由来のシュリンクラベルと同等の結果を得ているという。同社と遠東新世紀は、20年からケミカルリサイクルによる再生PET原料を使用したPETボトルの製品化に向けた共同プロジェクトで協働している。
23年夏 JR九州が「BRTひこぼしライン」開業
【2022】
8月以降 フーガ特別仕様車「PREMIUM SELECT EDITION」が100台限定発売
日産東京販売は、日産のカスタムカーを製作する日産モータースポーツ&カスタマイズ(旧オーテックジャパン)とコラボレーションしたフーガの特別仕様車「PREMIUM SELECT EDITION」を100台限定で発売する。同製品はフーガの最終バージョンとなり、北米仕様のコンセプトとテイストを生かした数々の特別装備を搭載する。限定ボディーカラーは、ブリリアントホワイトパール(3P)、スーパーブラック、ダークメタルグレー(M)の3色。生産は22年7月から8月、納車は同年8月から9月ごろを予定する。
9月9日 「カネボウ ライブリースキン ウェア」が発売
花王はカネボウ化粧品のプレステージブランド「KANEBO(カネボウ)」から、美容液ファンデーション「カネボウ ライブリースキン ウェア」を発売する。粉体顔料を油剤に高分散させてカラーオイル化し、同社が独自開発した透明ジェルで抱え込む新技術「ライブリースキンテクノロジー」を搭載した。カバー力がありながら、肌本来のツヤ、キメ、色を生かした美しい素肌の質感を再現するという。
10月 エレクトリックワークス、法人向けのEV充電管理システムを展開
パナソニックホールディングス傘下のエレクトリックワークスは電気自動車(EV)充電管理システム「Charge-ment(チャージメント)」について、企業や自治体などEVを複数台所有する事業所向けに提供を開始する。設置した複数台のEV充電器「ELSEEV」をパナソニックのサーバーへ接続し、EVの充電制御を実施。電力使用のピークを制御することで使用電力量を平準化し、電力の契約容量を抑え、電力コストの削減につなげる。運用面では、充電の状態や実績などCO2排出削減量を見える化し、管理業務の負担を軽減できるという。

2022年内 土屋鞄、キノコの菌糸体由来の新素材で作った財布を発売へ
土屋鞄製造所は、キノコの菌糸体(菌が構成する、根のような糸状の組織体)から生まれたレザー代替素材「Mylo(マイロ)」を採用した財布の22年内の発売を目指す。22年6月9日から30日の間、土屋鞄・渋谷店(東京・渋谷)で期間限定展示を実施する。同社は米国のバイオテック企業であるBolt Threads(ボルト・スレッズ)に出資を行い、Myloの素材開発及び製品開発を共同で行う業務提携を締結している。これまでにMyloを用いたランドセル、かばん、小物などプロトタイプ計6型を発表している。
【2023】
夏 JR九州、バス高速輸送システム「BRTひこぼしライン」を開業
JR九州は、23年夏に日田彦山線BRT(バス高速輸送システム)の開業を予定する。愛称名は「BRTひこぼしライン」。運行区間は、添田(そえだ)駅(福岡県添田町)から夜明(よあけ)・日田(ひた)駅(大分県日田市)間の約40キロメートル。専用道区間は彦山駅から宝珠山駅の約14キロメートル。同ラインは、17年7月の九州北部豪雨により被災した日田彦山線添田駅から夜明・日田駅間について、BRTでの復旧を進めている。
当初、記事中で、彦山駅から宝珠山駅の専用道区間について「約1440キロメートル」と記載していましたが、正しくは「約14キロメートル」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2022/06/08 14:00]
【2024】
夏 星野リゾート、「旧奈良監獄」を活用したホテルを開業
星野リゾートと旧奈良監獄保存活用は、重要文化財「旧奈良監獄」(奈良市)の保存及び活用事業におけるホテル運営について、24年夏の開業を目指す。旧奈良監獄は、明治政府が監獄の国際標準化を目指して計画し、1908年(明治41年)に完成。いわゆる5大監獄の1つ。赤れんが造りの建物は歴史的価値が高く、意匠的にも優れた近代建築であるとして、17年2月に重要文化財として指定された。
【2050】
2050年 JTB、温暖化ガスの排出量を50年度までに実質ゼロへ
JTBは、50年度までに温暖化ガスの排出量の実質ゼロを目指す。中期目標として、30年度までに同社での燃料や電気の使用による直接的及び間接的なCO2排出量の実質ゼロを掲げる。あわせて、他社から供給された電気、熱と蒸気の使用に伴う間接排出の実質ゼロを目指す。
2050年 首都高、首都高グループとしてカーボンニュートラルの達成へ
首都高速道路は、首都高グループとして50年にカーボンニュートラルを目指す。まずは、30年度に自動車交通からのCO2排出量を19年度比で約3割の削減、事業活動に伴うCO2排出量を19年度比で約5割の削減を目標とする。持続可能な社会の実現に貢献するため、「ネットワーク機能強化への新なアプローチ」「社会インフラ企業としての自助努力」「グリーン社会との共創(産業界とのコラボ)」の3つの基本方針に基づいて12のリーディングプロジェクトに取り組む。