日経クロストレンド「未来消費カレンダー」は、将来話題となりそうな新製品、新施設、商戦・イベントなどの予定を一覧できるサービスだ。新着情報を毎週金曜日に更新している。2030年春「『大阪マルビル』の建て替えが完成へ」など23件の情報を追加した。
【2022】
6月3日 JALとJALUX、新鮮な食材を迅速に届ける産地直送の取り組みを開始
日本航空(以下、JAL)とジャルックス(以下、JALUX)は、全国各地の生産地から首都圏内の小売店舗まで新鮮な食材を迅速に届ける産地直送の取り組みを開始する。第1弾として、北海道オホーツクから、「一度も冷凍しない生ホタテ」を首都圏の店舗に届ける(販売は22年12月下旬までの予定)。オホーツクのホタテは、一般的には水揚げ後、急速冷凍されて流通するという。今後はJALの空輸を生かした物流網とJALUXの商流のノウハウを生かし、全国のさまざまな旬の食材を新鮮なまま届ける取り組みを拡大する。
6月5日 京王電鉄、8000系デビュー30周年を記念した撮影会などを実施
京王電鉄は京王線を走る8000系車両が30周年を迎えたことを記念し、事前申込制の車両展示撮影会を若葉台車両基地(東京都稲城市)で実施する。参加予約は、Yahoo! JAPANのデジタルチケットサービス「PassMarket(パスマーケット)」で22年5月23日から受け付けている(1予約2人まで)。また、6月6日から9月15日まで期間限定で記念ヘッドマークを付けて運行する。運行区間は京王線の全線。使用車両は、8000系10両1編成。
6月9日 土屋鞄、ブランド初のリサイクルナイロン製バッグシリーズを発売
土屋鞄製造所は、リサイクルナイロン製のバッグシリーズ「NYLON(ナイロン)」のバックパック、トート、2wayスリムトート、クロスボディーバッグを発売する。直営店舗とオンラインストアで扱う。メイン素材には、米・インビスタ製のリサイクルナイロン100%素材「420 高密度CORDURA ECO」を採用した。ポケット上部やファスナータブには、イタリアンレザー「バケッタ・ミリングレザー」をあしらった。機能的なナイロン素材に革の味わいや経年変化も楽しめるという。ナイロン製のバッグシリーズが登場するのはブランド初となる。
6月10日 ミズノ、農業女子プロジェクトと企画した農作業特化の雨具を発売
ミズノは、農作業時の負担軽減に特化したウエア「ゴアテックスグラウンドジャケット/パンツ」を発売する。一部のミズノ直営店(MIZUNO TOKYO、MIZUNO OSAKA CHAYAMACHI)、ミズノ公式オンラインなどで扱う。同製品は、農林水産省が手がける「農業女子プロジェクト」と共同企画した。動きやすい設計や悪天候にも対応する防水性、透湿性、デザイン性などにもこだわった。
6月15日 NTTデータ、自動運転時代の観光MaaS「モビコマ」を沖縄で開始
NTTデータは自動運転時代に向けて、車内空間でのサービス提供に特化した観光MaaS「モビコマ」(ベータ版)を沖縄で開始する。同乗者は車内に複数設置された専用タブレットを通じて情報共有することで、移動中の車内を快適に過ごせるという。まずは22年6月から同年9月にかけて、オリックス自動車が一般の旅行客数千人を対象に那覇空港(那覇市)近辺でレンタカーに導入する。23年度に「モビコマ」の商用化を目指し、自動車会社やレンタカー・カーシェア事業者、観光事業者・自治体などへの導入や対象エリアの拡大を図る。

6月20日 カップ焼きそば 「明星 築地銀だこ監修 たこ焼味焼そば」発売
創業25周年を迎える「築地銀だこ」を展開するホットランドと明星食品は、カップ焼きそば 「明星 築地銀だこ監修 たこ焼味焼そば」 を小売店などで発売する。築地銀だこ店舗では販売しない。築地銀だこ「ぜったいうまい!! たこ焼」をカップ焼きそばで再現したという。たこ焼きをイメージした濃厚で香ばしい食欲をそそるソースの焼きそばに、カリッとした食感の揚げ玉、削り節、紅ショウガ、アオサのふりかけをトッピングすると、たこ焼きを食べているかのようなうま味と風味を味わえるという。
6月25日 「ロマンスカー・VSEで一夜を明かすナイトツアー」が開催
小田急電鉄は、特急ロマンスカーで終電後の特別行路や夜間留置の車内体験などを楽しめる成人向けの特別企画「ロマンスカー・VSEで一夜を明かすナイトツアー」を開催する。終電後のロマンスカーを楽しめる初の企画となる。22年6月25日と7月2日の2日間実施する。VSEロゴ入りオリジナルブランケットのほか、缶バッジやD型硬券形記念乗車証などのツアーオリジナル記念品も用意する。5月20日から、小田急トラベルWebサイトで先着による申し込みを受け付けている。
6月27日 全日空商事、ザ・カハラ・ホテル&リゾートとの初コラボ商品発売
全日空商事は、ハワイ・オアフ島のラグジュアリーホテル「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」との初コラボ商品「THE KAHALA HOTEL & RESORT for ANA」を発売する。トートバッグ(S/Mサイズ)、タンブラーセット、バスタオル、フェイスタオルをラインアップする。公式ECサイト「ANA STORE(エイエヌエー ストア)/ANA ショッピング A-style(エー スタイル)」で扱う。22年5月23日から、ANAマイレージクラブアプリ(AMCアプリ)で先行販売を行っている。
ゴールドウイン、渋谷にアスレチックカテゴリーの旗艦店を開業
【2022】
6月中旬 サクラクレパス、米国の80’sをイメージした筆記具を発売
サクラクレパスは女子学生向けの筆記具ブランド「レトリコ」から、米国の80’sをイメージしたビビッドカラーの製品を数量限定で発売する。ビビッドカラーのシャープペンシルが6色、消しゴム3柄をそれぞれ数量限定で拡充した。シャープペンシルと消しゴムの組み合わせで、お気に入りのコーディネートが楽しめる。「レトリコ」は“レトロポップ”なデザインで、筆記具のトータルコーディネートができるブランド。18年の夏に誕生した。
6月中旬 ソフトバンク、ハート形の完全ワイヤレスイヤホンを発売
ソフトバンクは、アクセサリーのようなハート形の完全ワイヤレスイヤホン「HeartBuds(ハートバッズ)」を発売する。全国のソフトバンクショップ(一部店舗を除く)で扱う。XXSサイズを含めた、5サイズのオリジナルイヤーピースを同梱(どうこん)する。周囲の音を取り込む外音取り込み機能を搭載し、イヤホンを着けたままでも自然な会話を楽しめるという。ロフト(一部店舗を除く)及びロフトネットストア、フェリシモ「OSYAIRO(おしゃいろ)」のオンラインショップでは、22年6月初旬以降に扱う。
6月中旬 小型軽量の防水コンパクトデジタルカメラ「RICOH WG-80」が発売
リコーイメージングは、防水コンパクトデジタルカメラ「RICOH WG-80」を発売する。約173グラム(本体のみ)の小型軽量のボディーに水深14メートルの防水性能や高さ1.6メートルからの耐落下衝撃性能を実装した。マイナス10度までの耐寒構造を備える。レンズの周りに配置した6灯のリングライトの性能を向上し、最大輝度を約2倍に高めた。また、光量調節も可能とすることで近接撮影時の利便性を高めた。
6月 キヤノンMJ×博報堂、没入型オンライン鑑賞サービスを事業検証
キヤノンマーケティングジャパンと博報堂は共同で、没入型オンライン鑑賞サービス「ZOOOOOM ART MUSEUM(ズーム アート ミュージアム)」の事業検証を行う。ニューノーマル時代の新しいアート鑑賞体験として提供する。キヤノンの最新のイメージング技術を搭載したカメラで作品の細部を撮影し、作品にまつわる情報や作品に込めた作者の思いやメッセージを解説する。コロナ禍で美術館の入館者数が大幅に減少するなか、オンラインならではの新たなスタイルの鑑賞体験の提供を目指す。
7月1日 ゴールドウイン、渋谷にアスレチックカテゴリーの旗艦店を開業
ゴールドウインは、アスレチックカテゴリーの旗艦店「THE NORTH FACE Sphere(ザ・ノース・フェイス スフィア)」(東京・渋谷)を原宿エリアに開業する。日常とアウトドアをシームレスに横断するアスレチックカテゴリーを提案する。また、自分だけのカスタマイゼーションを提案する「141CUSTOMS for ATHLETIC」(ワンフォーワンカスタムズ フォー アスレチック)を展開する。そのほか、大会やレースと連動したイベントやリペアサービスを行うイベントスペースを設置し、シーズンごとに特別な体験を提供する。
7月以降 シャープ、5G対応スマートフォン「AQUOS R7」を発売
シャープは、5G対応スマートフォンのフラッグシップモデル「AQUOS R7」を22年夏モデルとして発売する。ライカカメラ(Leica Camera AG)監修のカメラが進化し、より本格的な撮影体験が楽しめるという。1インチイメージセンサーを搭載し、同社従来機比で集光量は約1.8倍、AF速度が約2倍に向上した。また、同社独自のOLEDディスプレー「Pro IGZO OLED」の搭載により、高精細でよりなめらかな表示とした。そのほか、5GのDual Connectivityに対応し、AQUOS史上最高速の通信速度を実現した。
27年春 大阪市の「(仮称)うめきた公園」が全面開園
【2022】
8月1日 ポーラ、「B.A セラムクッションファンデーション」を発売
ポーラは同社の最高峰ブランド「B.A」から、ブランド初の「B.A セラムクッションファンデーション」を発売する。全国のポーラショップ、旗艦店「ポーラ 銀座」、全国有名百貨店などのポーラコーナーなどで扱う。肌をうるおいで満たし、均一でなめらかな仕上がりを目指した新設計のポーラオリジナル「ゲルコートエマルション設計」を採用した。ゲルが美容成分を含む豊富な水系成分を抱え込むことで、うるおい補給効果とメーク効果の両立を目指した。
夏 日産、100%電気で走る新型軽の電気自動車「日産サクラ」を発売
日産自動車は、100%電気で走る新型軽の電気自動車「日産サクラ」を22年夏に発売する。軽自動車独自の小回り性能や静粛性、力強くなめらかな加速が特徴。先進運転支援技術「プロパイロット パーキング」を軽自動車として初搭載する(22年5月現在、同社調べ)。店舗での商談及びオンライン商談やオンライン注文などにも対応する。航続距離は、最大約180キロメートル(WLTCモード)。普通充電は約8時間で満充電、急速充電は約40分で80%の充電が完了する。クリーンエネルギー自動車導入促進補助金の対象となる。
夏 三菱自、軽自動車タイプの電気自動車「eKクロスEV」を発売
三菱自動車は軽自動車タイプの電気自動車「eKクロスEV」を発売する。全国の系列販売会社及び楽天市場店で販売する。先進の運転支援機能とコネクティッド技術による快適性と利便性を備える。航続距離は、最大約180キロメートル(WLTCモード)。普通充電は約8時間で満充電、急速充電は約40分で80%の充電が完了する。令和4(2022)年度「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」など、補助金の対象となる。
夏 夜の常設展「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」が開催
チームラボは、22年夏に大阪市の長居植物園で夜の常設展「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」を開催する。長居植物園は広さ約24万平方メートルで、約1200種類の植物が生い茂る。同企画では自然のふるまいや人々の存在によってインタラクティブに変化し、過去、現在、未来が交差するアート空間を展開するという。
2022年内 SMTH、デジタル資産を管理する信託会社を設立
三井住友トラスト・ホールディングス(SMTH)は、22年内にデジタル資産を管理する信託会社を設立する。仮想通貨交換業者のビットバンクと提携し、共同で出資する。新会社では仮想通貨やNFT(非代替性トークン)にアクセスするための秘密鍵を企業から預かり、インターネットに接続していない場所にデジタル資産を信託財産として置く。また、資産消失に関する保険に入ることで二重の安全網を敷くという。
【2023】
秋 イオンモール、東京・自由が丘に商業施設を開業
イオンモールは「ピーコックストア自由が丘店」跡地(東京・目黒)に新たな商業施設を開業する。「(仮称)自由が丘二丁目計画」とし、23年秋の開業を目指す。ショップ、レストラン、スーパーマーケットなどの導入を予定する。“小径のGreen Hill(緑の丘)”を建物のコンセプトに、緑豊かな環境を提供する。敷地面積は、約3500平方メートル。延べ床面積は、約9500平方メートル。建物構造は鉄骨造で、地下2階・地上4階建て。東急東横線及び東急大井町線「自由が丘駅」正面口から徒歩約2分の距離に位置する。
【2025】
2025年 野村不動産とアコーグループ、ホテル「フェアモント東京」を開業
野村不動産とアコーグループは、ホテル「フェアモント東京」(東京・港)を25年度に開業する。欧州最大手のホテルグループであるアコーのラグジュアリーホテルブランド「フェアモント」は日本初進出となる。国家戦略特別区域計画の特定事業「芝浦プロジェクト」で開発予定のツインタワーのS棟上層階に展開する。客室はスイートを含む全219室。3つのレストランとバー、スパ、フィットネスセンター、プールなどの設備を予定する。「フェアモント」は1907年の創業以来、世界に80を超えるホテルを展開している。
【2027】
春 大阪市の「(仮称)うめきた公園」が全面開園
三菱地所など9社は「(仮称)うめきた公園」(大阪市)について、2024年夏ごろの先行開園と27年春ごろの全面開園を目指す。同公園(一般園地)の面積は約4万5000平方メートル。同公園施設(設置許可施設)の総延べ床面積は約1万1000平方メートル。公園施設はカフェやレストランのほか、まちのにぎわいを創出するイベントスペースを用意する。また、ターミナル立地の公園に集う多様な市民やユーザーとの接点を生かし、ライフデザイン・イノベーションの創出に寄与する機能を設ける。
【2030】
春 「大阪マルビル」の建て替えが完成へ
大和ハウス工業と大阪マルビルは、ホテルや飲食店などで構成される複合ビル「大阪マルビル」を建て替える。23年夏の工事着手、30年春の完成を目指す。解体工事後の敷地を活用して、25年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催期間中はバスターミナルとして敷地を貸し出し、バスの発着場、待機場として活用する。大阪マルビルは、大阪の超高層ビルの先駆けとして1976年に竣工。しかし、50年近くを経過し、建物と設備の老朽化や周辺施設との競争力の低下が課題となっている。