日経クロストレンド「未来消費カレンダー」は、将来話題となりそうな新製品、新施設、商戦・イベントなどの予定を一覧できるサービスだ。新着情報を毎週金曜日に更新している。2022年10月「JR東日本、山手線の営業列車で自動運転の実証運転を実施」など24件の情報を追加した。
【2022】
5月24日 日本での発売から10周年を迎える「オランジーナ」が刷新
サントリー食品インターナショナルは果汁入り炭酸飲料「オランジーナ」を刷新し、「オランジーナ エアリー」を発売する。中身はオレンジを中心にレモン、マンダリンオレンジ、グレープフルーツをブレンド。味わいはそのままに、21年オランジーナ比で糖質を25%オフにした。パッケージは、新たに採用した商品名「Airy(エアリー)」のロゴを中央に配した。オランジーナは、1936年にフランスの地中海沿岸で誕生。日本では2012年に発売し、22年に10周年を迎える。
5月25日 旭化成ネットワークス、デジタル共創ラボを延岡市に開業
旭化成ネットワークスは、ローカル5Gの無線環境を備えたデジタル共創ラボ「CoCo-CAFE NOBEOKA(ココカフェ ノベオカ)」を延岡駅西口街区ビル内(宮崎県延岡市)に開業する。九州の地場企業や自治体及び研究機関などとアイデア、技術、ビジネスを創造する。地域の産官学の共創空間としてDX(デジタルトランスフォーメーション)を利用者とともに推進し、地域貢献を目指す。
5月30日 コカ・コーラシステム、「コスタコーヒー アーモンド ラテ」発売
コカ・コーラシステムは「コスタコーヒー」から、PETボトルコーヒー「コスタコーヒー アーモンド ラテ」を発売する。コクが深いエスプレッソの苦みに国産牛乳とアーモンドミルクを加えた味わいが特徴。程よい甘さとアーモンド特有の香ばしさを楽しめる。豊かなアロマを実感できるように、265ミリリットルサイズの広口PETボトルを採用した。
5月30日 日清食品、33種類の栄養素を配合した「完全メシ」を発売
日清食品は新ブランド「完全メシ」から、「完全メシ カレーメシ 欧風カレー/豚辛ラ王 油そば/グリーンスムージー/バナナスムージー/大豆グラノーラ 60グラム」を発売する。日清食品グループオンラインストアで扱う。同ブランドは、カロリーや塩分、糖質、脂質、たんぱく質などの摂取量を重視。「日本人の食事摂取基準」で設定された33種類の栄養素をバランスよく摂取できるという。
5月31日 横浜八景島が主催する「“名画になった”海 展」が開催
横浜八景島は、ごみゼロの日(5月30日)にプラスチックゴミの海洋汚染問題をアートで表現した展示「“名画になった”海 展」を「ITOCHU SDGs STUDIO」(東京・港)で開催する。「プラスチックゴミの量が魚の量を超える」と言われている2050年の海をゴッホや葛飾北斎を含む6人の巨匠が描いたらどうなるか、AI(人工知能)技術を用いて再現した絵画などが楽しめる。入館料は無料。22年7月18日まで。
5月末 HT、自治体向けにデジタルこども手帳「てくてく」の提供を開始
ソフトバンクグループのヘルスケアテクノロジーズ(HT)は、子育て支援のDXをサポートするデジタルこども手帳「てくてく」の提供を自治体向けに開始する。スマートフォン向けの無料のウェブサービスで、「母子手帳」機能や「妊娠・子育てコラム」、行政手続きへのアクセスなどをワンストップで提供する。ソフトバンクの強みであるICT(情報通信技術)を活用し、こどもの成長に寄り添いながら安心して育児ができる社会への貢献を図る。
望遠光学ズームレンズ搭載の5Gスマホ「Xperia 1 IV」が発売
【2022】
6月1日 サンヨー食品、「サッポロ一番」などの即席麺製品を値上げ
サンヨー食品は、「サッポロ一番」などの即席麺製品を22年6月1日出荷分から値上げする。主力ブランド「サッポロ一番」の袋麺やカップ麺など約50品目が対象。値上げ幅は、希望小売価格の約10%から12%。サッポロ一番みそラーメンの袋麺は、税抜きで希望小売価格が111円から123円になる。小麦粉や食用油などの原材料の高騰、包装資材や物流コストなどの上昇が理由。
6月1日 森永製菓、アイスクリーム製品の一部を値上げ
森永製菓は「チョコモナカジャンボ」「アイスカフェ・オ・レ」などアイスクリーム製品11品について、22年6月1日出荷分から値上げする。値上げ幅は、希望小売価格の約6.1%から10%。チョコモナカジャンボは、税抜きの希望小売価格で現行の140円から150円となる。食品原料や包装資材の価格高騰、物流コストの上昇などが理由。
6月1日 日本KFC、一部の製品を値上げ
日本ケンタッキー・フライド・チキンは、22年6月1日から全国のケンタッキーフライドチキン店舗でセットやボックスメニューの価格改定を行う。対象製品は、税込みで30円から40円の値上げとなる。また、22年7月6日からオリジナルチキンやパック及びサイドメニューなどの価格を改定する。対象製品は、税込みで10円から300円の値上げとなる。なお、ケンタランチの「500円メニュー」や毎月28日限定の「とりの日パック(1000円)」については、価格変更を予定しない。
6月1日 KDDIなど、4G LTEケータイ向け料金プランを提供開始
KDDIと沖縄セルラーは、4G LTEケータイ向け料金プラン「ケータイプラン」の提供を開始する。「au PAY カードお支払い割」後、音声通話のみ利用する場合は税込みで月額1078円から。同割引適用後、データ通信も利用する場合は同月額1408円(300メガバイト/月)から。国内通話料は30秒あたり税込み22円。国内SMSの送信は1通当たり税込み3.3円(70文字まで)、受信は無料。
6月7日 アサヒ飲料、「アサヒ 十六茶 シンプルecoラベル」を発売
アサヒ飲料は、「アサヒ 十六茶 シンプルecoラベル」PET630ミリリットルを発売する。ラベルをタックシール(シンプルecoラベル)に変更することで、通常の「アサヒ 十六茶」 PET630ミリリットルと比較して1本あたりのCO2排出量を約53%削減、年間のCO2排出量は約16.7トン削減できるという。容器は通常の「十六茶」と同じ環境配慮素材(PET再生樹脂、バイオマス素材樹脂)を採用した。
6月7日 資生堂チャリティーコンサート「MUSIC for PEACE」が開催
資生堂は、日本に入国したウクライナ避難民に向けたチャリティーコンサート「MUSIC for PEACE」をサントリーホール(東京・港)で開催する。コンサートは同社が主催者として企画運営し、趣旨に賛同した複数企業、行政、アーティストの協力のもと開催する。コンサートの収益は運営経費などを除いた全額を寄付する。日本に入国したウクライナ避難民の生活費や学費補助などの形で透明性を持ちながら長期的に支援する。
6月7日 美肌ケアと温めてヒゲをそれる電動シェーバー「HOT SHAVE」発売
ヤーマンはRF(ラジオ波)を搭載した、ヒゲと肌を温めながらシェービングができる電動シェーバー「HOT SHAVE(ホットシェイブ)」を発売する。ヤーマン公式通販サイト「ヤーマンオンラインストア」やヤーマンAmazon店、三越伊勢丹オンラインストアなどで扱う。IPX7の防水性で風呂での使用と丸洗い洗浄が可能。また、美肌ケア機能も備える。22年6月8日から「伊勢丹新宿店 メンズ館1階 コスメティクス」(東京・新宿)などの店頭でも扱う。
6月11日 シャープ、4K有機ELテレビ「AQUOS OLED」など19機種を発売
シャープは、4K有機ELテレビ「AQUOS OLED」と4K液晶テレビ「AQUOS」の全5シリーズ19機種を順次発売する。新開発のAIプロセッサーを採用した画像処理エンジン「Medalist S3」を全機種に搭載。また、新たに、AIが検知した映像を自動で調整する映像モード「AIオート」を搭載する。「ES/EUシリーズ」には、画面下部と上部にスピーカーを配置した「ARSS+」(AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS)音響システムを採用した。
6月21日 サッポロ、「HOPPIN’ GARAGE クリチーとルービー」を発売
サッポロビールは、「HOPPIN’ GARAGE クリチーとルービー」を数量限定で発売する。白ワインのような爽やかな香りとコクが深く豊かな味わいが特徴。クリームチーズに合うペールエールに仕上げた。事前予約は22年5月17日から開始している。「HOPPIN’ GARAGE」は魅力的な人々の人生ストーリーと同社の醸造技術を掛け合わせる「ストーリーブリューイング」製法を採用した、これまでにないビールの楽しみ方を提供するブランド。
6月上旬以降 望遠光学ズームレンズ搭載の5Gスマホ「Xperia 1 IV」が発売
ソニーは、望遠光学ズームレンズを搭載した5Gの旗艦スマートフォン「Xperia 1 IV(エクスペリア ワン マーク フォー)」を発売する。焦点距離85ミリメートル(F2.3)から125ミリメートル(F2.8)の望遠光学ズームレンズを搭載。全てのレンズ(リアカメラのみ)で4K 120fpsでの最大5倍のスローモーション撮影や動画及びゲームのライブ配信ができる。動画撮影機能「Videography Pro(ビデオグラフィー プロ)」のストリーミングモードを利用すると同製品単体で即時にライブ配信ができるという。
6月 土屋鞄製造所、革製品のリユース事業に本格参入
土屋鞄製造所は、古くなった同社の革製バッグを無料で引き取り、職人が修理して再販売するリユース事業を開始する。毎年、製品を引き取る期間を設け、修理した製品を店頭において期間限定で再販売する。再販価格は最大で定価の半額に抑える。販売後は、新品と同様の返品保証と修理サービスを用意する。バッグの提供者には1回の引き取りにつき同社の全店舗とオンラインストアで大人向けかばんの購入時に利用できる20%の割引クーポンを用意する。22年の製品の引き取りは、6月と10月の2カ月間。全国の14店舗と配送(着払い)で対応する。

22年秋 Google、初のスマートウオッチ「Pixel Watch」を発売
【2022】
7月1日 楽天モバイル、「Rakuten UN-LIMIT VII」を開始
楽天モバイルは、月間データ利用量に応じて月額料金が変わる料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VII(ラクテン アンリミット セブン)」の新規受け付けを開始する。月間データ利用量が3GB以下の場合は税込み1078円で利用できる。20GBを超えた場合は税込み3278円で利用できる。「同 VI」を契約中の利用者は自動移行となる。また、契約者を対象にコミュニケーションアプリ「Rakuten Link」内で楽天モバイル独自ドメインのメールサービスを無料で利用できる「楽天メール」を提供する。
7月1日 東海汽船、3年ぶりに東京湾納涼船を運航
東海汽船は、夏のゆかたスポットとしても楽しめる「東京湾納涼船」を運航する。6000トンクラスの大型客船「さるびあ丸」で東京湾をクルージングしながら、美しい夜景と東京諸島の食材を使用したバラエティー豊かなフードメニューや音楽イベントなどを楽しめる。22年9月11日まで。
夏 LEXUS、都会派コンパクトクロスオーバー新型「UX」を発売
LEXUSは、都会派コンパクトクロスオーバー新型「UX200/250h」を発売する。ボディーのスポット溶接打点を20点追加することでボディー剛性を強化。EPS(電気パワーステアリングシステム)やアブソーバーなどのチューニングを実施した。予防安全技術「Lexus Safety System +」を機能拡充。大型化/高解像度化したタッチディスプレーを搭載した最新のマルチメディアシステムも採用。静粛性では18インチランフラットタイヤを新規開発し、トレッドパターンなどを工夫することでロードノイズを低減した。
10月 JR東日本、山手線の営業列車で自動運転の実証運転を実施
JR東日本は、山手線の営業列車で自動運転を目指した実証運転を実施する。期間は、22年10月ごろから2カ月程度。加速、惰行、減速などの自動運転に必要な運転機能、乗り心地、省エネ性能などの確認や知見の蓄積を行う。実証では、通常の列車と同様に運転士が乗務し、必要な機器操作などを行う。同社は18年度より山手線で試験を開始。今後はATO(自動列車運転装置)の導入に向けた準備を進め、28年ごろまでの導入を目指す。また、将来のドライバレス運転の実現を目指した開発を進める。

秋 Google、初のスマートウオッチ「Pixel Watch」を発売
米グーグルは、同社初のスマートウオッチ「Google Pixel Watch」を22年秋に発売する。Wear OSを搭載する。音声AIやナビゲーションシステム、店舗での電子決済サービスなどの利用が可能。「Google Play」からアプリを取り込める。また、Android OSを搭載したスマートフォンと組み合わせて利用できる。携帯通信機能を組み込み、単独で使える製品もそろえる。
【2024】
秋 近畿日本鉄道、新型一般車両を導入
近畿日本鉄道は、24年秋に新型一般車両(4両×10編成)を導入する。奈良線、京都線、橿原線、天理線に導入し、以降は他線区へも展開を予定する。車内防犯対策や省エネルギー化及びバリアフリー対応を進め、車内の快適性の向上を図る。外観は近鉄伝統の赤色をより鮮やかにし、車内は花柄の座席表布や木目調の壁を使用した明るく優しい印象とした。なお、新型の一般車両の導入は2000年のシリーズ21車両以来24年ぶりとなる。
【2030】
2030年 大和ハウス、バリューチェーン全体で温暖化ガス排出量40%削減へ
大和ハウス工業は、バリューチェーン全体の温暖化ガス排出量を30年度までに15年度比40%削減を目指す。事業活動ではRE100(再生可能エネルギー利用100%)の達成を当初目標の40年度から23年度とし、30年度の温暖化ガス排出量を15年度比で70%の削減を目指す。まちづくりでは30年度までに建設及び開発する全建物を原則ZEH(Net Zero Energy House)とZEB(Net Zero Energy Building)に切り替え、太陽光発電設備を搭載することで30年度の温暖化ガス排出量を15年度比で63%削減を目指す。