日経クロストレンド「未来消費カレンダー」は、将来話題となりそうな新製品、新施設、商戦・イベントなどの予定を一覧できるサービスだ。新着情報を毎週金曜日に更新している。2027年「TDL、『スペース・マウンテン』及び周辺環境を一新」など21件の情報を追加した。
【2022】
5月17日 冷凍食品ブランド「Denny’s Table」の商品が販売開始
セブン&アイ・フードシステムズは、“デニーズの冷凍食品で食卓をレストランのように彩る”をコンセプトとした新ブランド「Denny’s Table」の商品の販売を開始する。第1弾のラインアップは、定番のデミグラスソース、モッツァレラチーズ入りの白いソース、野菜感のあるトマトソースで仕立てたハンバーグ、独特な食感が楽しめるショートパスタなどを用意した。当面はデニーズ店舗で販売し、今後、販路の拡大を予定する。
5月20日 ポルシェ、正規販売店「ポルシェセンターみなとみらい」を移転
ポルシェジャパンのポルシェ正規販売店であるインプロブは、「ポルシェセンターみなとみらい」(横浜市)を「ウェスティンホテル横浜」1階(同)へ移転する。約666平方メートルのショールームには、フル電動スポーツカーの「タイカン」や最新のポルシェを最大9台展示する。また、最大150キロワット級の急速充電器ポルシェターボチャージャーも1基設置するという。移転先の向かいに位置する既存のショールームは、整備工場を備えた「ポルシェセンターみなとみらい 認定中古車センター」に刷新する。
5月24日 「サッポロ 三ツ星グレフルサワー」が発売
サッポロビールは「サッポロ 三ツ星グレフルサワー 贅沢ホワイト/芳醇ピンク」の2品を全国で発売する。気軽にリッチな気分を味わえる新ラインアップとして、グレープフルーツ本来のおいしさを徹底的に追求したという。パッケージは、350ミリリットル缶と500ミリリットル缶。アルコール分は5%。
5月31日 「オリオン ザ・ドラフト 夏いちばん氷温貯蔵」が夏季限定発売
オリオンビールは、新商品「オリオン ザ・ドラフト 夏いちばん氷温貯蔵」を夏季限定で発売する。沖縄県と奄美群島及び同社ECサイトで扱う。雑味のない澄み切った味わいが特徴。パッケージは、350ミリリットル缶。アルコール度数は5%。
6月1日 LIXIL、新感覚の「ボディハグシャワー」をオンラインで発売
LIXILは、新感覚のシャワー「ボディハグシャワー」をオンラインで発売する。5分間浴びるだけで、従来のシャワー浴よりも身体全体が温まるという。10個のノズルの水の出方や量を調整すると、身体全体でちょうど良い浴び心地と温まりを感じられるという。また、湯に「ハグされる」感覚の浴び心地を味わえる設計とした。同社によると、水量及び湯を沸かす時間が減り、浴槽浴と比較して約36%のCO2削減に貢献するという。
6月3日 ジバンシィ、ニット素材だけで作ったメンズスニーカーを発売
ジバンシィは、メンズ・ファッション・スニーカー「TK-360」を全世界で発売する。最先端技術を使用し、ニット素材だけで作ったスニーカーで、見た目の魅力と履き心地の良さを両立した。ストレッチニット製のアッパーとソールを一体構造とし、ニットで直接地面を踏みしめる設計とした。ジバンシィ表参道店(東京・港)で、22年5月6日から先行発売している。
6月3日 サンシャイン水族館、EXILEとのコラボイベントを開催
サンシャイン水族館(東京・豊島)は、22年に結成20周年を迎えたEXILEとのコラボレーションイベント「サンシャイン水族館×EXILE ~20th ANNIVERSARY~」をイベント期間中の18時以降に開催する。クラゲエリア「海月空感(くらげくうかん)」で、EXILEの楽曲とコラボした特別な演出を予定する。また、水族館内のBGMにEXILEの楽曲の使用も予定する。22年8月28日まで。
6月11日 商業施設「旅の駅 kawaguchiko base」が河口湖エリアに開業
大伴リゾートは、複合型の商業施設「旅の駅 kawaguchiko base」(山梨県富士河口湖町)を開業する。建物の周りや駐車場は緑の多いデザインとし、旅の駅全体が公園のような設計とした。物販店舗とレストラン・カフェから開業し、河口湖初のワイナリーや宿泊施設は順次開業する。物販エリアの「あさま市場」では物販に加え、イベントやワークショップの開催やマルシェの定期開催も計画する。ワイナリー事業には、人気醸造家の鷹野ひろ子氏が参画する。
「バンダイナムコ Cross Store」が横浜と博多で開業
【2022】
6月28日 “ハードセルツァー”の新ブランド「アサヒ VIVA」が発売
アサヒビールは、アルコール分3%の“ハードセルツァー”の新ブランド「アサヒ VIVA(ビバ) Lemon」「同 Grapefruit」を3200箱の数量限定で発売する。レモンやグレープフルーツのかんきつ果汁を使った爽やかな味わいが特徴。酒になじみがまだ薄く、すっきりとした味わいを好む20代の若年層に向けて開発した。容器と容量は、缶355ミリリットル。発売品種は、ケース(24本入り)。Amazon.co.jpで22年4月20日から予約受け付けを開始している。
6月下旬以降 シャープ、5G対応スマートフォン「AQUOS wish2」を発売
シャープは、スマートフォン「AQUOS wish」シリーズの第2弾として「AQUOS wish2」を発売する。同製品は「Snapdragon 695 5G mobile platform」を搭載することで、CPU性能が約33%、GPU性能が約19%向上したという。OSはAndroid 12に対応。植物などの自然をモチーフとしたカラーバリエーションをそろえる。筐体(きょうたい)には再生プラスチック材を35%使用した。紙の使用量を削減したシンプルな薄型パッケージに仕上げるなど、環境にも配慮する。

6月 パナソニック、AI技術で最適化する「4K有機ELビエラ」を発売
パナソニックは画質と音質をより進化させた4K有機ELテレビの旗艦モデル「4K有機ELビエラ」LZ2000シリーズ(77V型/65V型/55V型)と、上位モデルの「4K有機ELビエラ」LZ1800シリーズ(65V型/55V型/48V型)を順次発売する。独自の構造、素材、パネル制御技術を組み合わせて高コントラストを実現した有機ELディスプレーを搭載。AI(人工知能)技術により自動で最適な画質と音質に調整する。
7月1日 資生堂、「ザ・ギンザ エッセンスエンパワリング P」を刷新
資生堂は、ブランド最高峰の6週間の高機能集中トリートメント美容液「ザ・ギンザ エッセンスエンパワリング P (医薬部外品)」を刷新して発売する。分類は、日中用美容液の「DAY」(SPF25・PA+++)と夜用美容液「NIGHT」の2種類。DAYは日中の乾燥や紫外線などのダメージから守る。NIGHTは睡眠中の肌の皮膚生理機能に着目し、うるおいや透明感で満たされた健やかな肌に整えるという。容量は各45ミリリットル。
7月7日 「バンダイナムコ Cross Store」が横浜と博多で開業
バンダイナムコアミューズメントは、バンダイナムコグループのキャラクター、商品、体験イベントを一堂に集めた「バンダイナムコ Cross Store」を22年7月7日に横浜ワールドポーターズ(横浜市)に開業する。また、22年7月16日にキャナルシティ博多(福岡市)に開業する。同グループ初の公式ショップも出店する。さまざまな人気キャラクターやゲーム、ショップ、イベント、飲食などが交わることで新たなエンターテインメント体験を提供する。
10月1日 あきんどスシロー、スシロー全店で黄・赤・黒皿を値上げ
あきんどスシローが展開する「スシロー」は、価格の改定と一部店舗区分の見直しを行う。黄皿は現在の110円から120円、赤皿は165円から180円、黒皿は330円から360円の値上げとなる(各税込み)。同社は1984年の創業以来の38年間、税抜き1皿100円のすしを提供し続けられるよう、食材の多様化や店舗でのIT化による効率化などの施策を実施。一方で、円安や水産資源の減少などによる食材の調達コスト、物流費、地代、人件費、設備や建設資材の高騰などへの対応から価格改定に踏み切った。
秋 明治、新ブランドを立ち上げフェムテック・フェムケア市場に進出
明治は女性特有の健康課題と食で向き合う新ブランド「明治 フェムニケアフード」を立ち上げ、フェムテック・フェムケア市場に進出する。第1弾として、明治が得意とする食品形態や素材を活用した新商品を22年秋から全国で順次発売を予定する。同ブランドは、あらゆる年代やライフステージにおける女性特有の健康課題に対して、仕方ないと我慢をしているユーザーが対象。健康課題を食事でおいしくサポートをする選択肢となる食品の提供を予定する。
2022年中 ホンダ、HondaJetを活用したモビリティーサービスの概念実証開始
ホンダはHondaJetを含むさまざまなモビリティーを活用し、国内の中長距離移動をより便利で快適にする事業の検討を開始する。ユーザーの受容性検証や事業化に向けた課題抽出を目的として、2022年中にデモフライトを含む概念実証を行う。出発地から目的地までの自由で快適な移動の実現、地方都市間の移動の効率化や地方活性化への貢献を目指す。
2027年 TDL、「スペース・マウンテン」及び周辺環境を一新
【2023】
3月 小田急電鉄、総額263億円の鉄道事業設備投資を実施
小田急電鉄は、22年度に「安全対策の強化」と「サービスの向上」を重点とした総額263億円の鉄道事業設備投資を実施する。安全対策の強化では、1日の利用者数10万人以上の駅へ優先的にホームドアの整備を推進するほか、橋梁の耐震補強や受変電設備の更新を行う。サービスの向上では、最新の通勤車両5000形を新たに3編成導入するほか、3000形車両の刷新や中央林間駅改良工事などを推進する。
2023年 ローソン、「無印良品」のローソン店舗での扱いを全国規模に拡大
良品計画とローソンは、23年中をめどに「無印良品」を扱うローソン店舗を全国へ拡大する。化粧水、文具、靴下、レトルトカレー、菓子などの生活の基本となる約200アイテムを展開。店舗の立地やユーザーの要望に合わせて、商品ラインアップの拡充を協議する。22年5月から関東甲信越地区の約5000店に導入を開始し、その後、全国への拡大を進める。今後は、共同でPB商品やサービスの開発などを行う。あわせて、各地域の店舗を地域のコミュニティーセンターと位置付け、地域活性化への貢献を図る。
【2027】
2027年 TDL、「スペース・マウンテン」及び周辺環境を一新
オリエンタルランドは、東京ディズニーランド(千葉県浦安市)のトゥモローランドにある「スペース・マウンテン」及び周辺環境を一新する。スペース・マウンテンは、現在のジェットコースタータイプの屋内型アトラクションという形態を引き継ぎながら、新たな性能や特殊効果を加えて新しく建設し直す。トゥモローランドの広場は、宇宙と地球が結び付き、人類と自然が調和した未来を表現する。また、夜間は光や音の演出で、スペクタクルに富んだ世界を提供する。
【2030】
2030年 NTTグループ、温暖化ガスの排出量を30年度までに80%削減へ
NTTグループは21年9月に環境エネルギービジョン「NTT Green Innovation toward 2040」を策定。30年度までに温暖化ガス排出量の80%削減(モバイル、データセンターはカーボンニュートラル)を、40年度までにカーボンニュートラルの実現を目指す。実現に向けて、CO2排出量を仮想的にコスト換算することで、環境負荷の低減を促進する仕組みである「インターナルカーボンプライシング(ICP)制度」をグループ各社に順次導入する。
【2040】
2040年 花王、事業活動に伴い排出されるCO2を40年までにゼロへ
花王は事業活動に伴い排出されるCO2を40年までにカーボンゼロへ、50年までにカーボンネガティブを目指す。脱炭素社会の実現に向けて、CO2のリデュースイノベーションとリサイクルイノベーションに取り組む。同取り組みは、19年4月に策定したESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」(キレイライフスタイルプラン)で設定した19の取り組みのうち、脱炭素に貢献する。CO2排出量の少ない設備や自家消費用太陽光発電設備の導入を進めながら、再生可能エネルギーの使用を加速する。