20代半ばまでのZ世代。スマホネーティブとして、インターネットやSNS上の多種多様な情報に日々触れている。ではZ世代は、商品購入前にどのように情報収集をし、どんな情報から購入を決断しているのか。「Zs」代表の牧島夢加氏が学生の生の声から消費行動を分析する連載5回目は、Z世代の情報との接し方、活用の仕方に迫った。
Z世代はテレビCMや看板広告だけでなく、インターネット広告やYouTube広告、SNS広告など多種多様な媒体の広告に触れてきた世代です。さらにSNSなどで口コミを調べてから商品を買うことが当たり前になっており、商品を比較検討することに慣れた世代でもあるでしょう。また、D2Cブランドやエシカル消費など企業やブランドがどのような哲学を持っているのかを気にしていることも、Z世代に強く表れている特徴の一つです。そこで、今回は、そんなZ世代が購入前にどんな情報をどのように活用して購入の決意を固めるのかについて分析しました。
口コミよりも友達のいいね欄を参考にする理由
レビューサイトやSNSに書き込まれる無数の口コミ投稿、YouTuberの購入品紹介動画など、今や商品を買う前に見た目や使用感などをひと通り知った上で購入することが当たり前になっています。Z世代のメンバーももちろん、購入前に商品について徹底的に調べてから検討をしているという声は多いです。その一方で、商品を調べすぎて結局迷うといった声も聞こえてきました。


どれが正しい口コミなのかを調べる労力や、商品を比較する過程で購入意志がうせてしまうこともあるというのが発見でした。確かに無数にある情報の中から自分で探し出すことに気疲れするのは、Z世代に限らず多くの方が経験のあることでしょう。
そんなZ世代が、いちから自分で優良情報を探し出す労力を使わずに済む方法を見つけ出していることが、Zs Talkで分かりました。その方法とは、自分と似たような一般の方や友達がTwitterでいいねをした情報を頼りにすることです。
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