Z世代は「おひとりさま消費」がもはや当たり前に? Z世代を知るには、Z世代に聞くしかない。本人もZ世代である「Zs」代表の牧島夢加氏が、学生に話を聞く座談会「Zs Talk」を通じて生声を収集し、消費行動やトレンドを分析する連載。第2回は、「おひとりさま活動」について。なぜあえて1人を選ぶのか、その理由に迫った。
コロナ禍の影響により複数人での行動が制限される中、1人での行動を余儀なくされる場面が格段に増えたと思います。1人でも楽しめる遊びや、1人でも食べられるサイズの商品なども登場し、自分だけでも楽しく過ごせる工夫が広がりました。
ステイホーム期間、おうちカフェのブームを起こした火付け役は若者だったと思います。そんな彼らの「おひとりさま消費」は、実はコロナ禍前からも広がっていました。アーティストのライブやドライブ、テーマパーク通いなど、自分の趣味に没頭するためにあえて1人を選択する姿は、特に不思議なことではありませんでした。そこで今回は、今後も増えていくであろう「おひとりさま消費」について、Z世代の声やそこから見える価値観から探っていきたいと思います。
「友達の時間を奪うのが申し訳ない」から1人で活動
まず、Z世代のおひとりさま消費のポイントとして見えてきたのが、友達と無理に付き合うことによって生まれる気疲れを避ける価値観です。たとえ親しい友達であっても、自分の趣味や行動に相手を巻き込むことを「申し訳ない」と彼女たちは口をそろえます。


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