
コロナ禍による外出自粛や、テレワークによる在宅勤務の増加で、巣ごもり需要が拡大。自宅で楽しみを見いだそうとする人が多くなった。こうした気持ちに応えるように出てきたのが、パッケージの形状やデザインに工夫を加え、今までにない楽しみ方を提案する“技ありパッケージ”だ。最新テクノロジーのコストが下がり、新たな機能も打ち出せるようになった。デザインで市場を開拓するチャンスだ。
コロナ禍の外出自粛や在宅勤務の増加に伴う「巣ごもり需要」により、冷凍食品が今まで以上に注目されている実態が分かってきた。一般社団法人 日本冷凍食品協会が2021年4月に発表した「“冷凍食品の利用状況”実態調査」によると冷凍食品の利用頻度が上がっている。その理由として「忙しくなり、食事を作る時間が減ったから」という回答が減り、代わって「自分や家族の在宅時間が増えて家での食事が増えたから」が多くなった。時間の余裕ができても、冷凍食品の購入頻度は増加している。
「調理が簡単で便利だから」との回答が一番多いため、冷凍食品で調理の時間を短縮したい、手間を省きたいという意識は変わらないだろう。だが余裕ができた今、単なる調理の効率化ではなく、調理で在宅時間を楽しみたいという面もうかがえる。
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