吉野家、1200店のマップ情報を一括管理 コロナ禍でもHP流入2倍(画像)

Googleマップ上で店舗の検索順位を上げる「MEO(マップエンジン最適化)」が注目を集めている。緊急事態宣言の影響などで人出が減っている今、なぜMEOが必要なのか。2018年に導入した吉野家は、DX(デジタルトランスフォーメーション)と効率化のためにMEOが不可欠だったと話す。

 「近くのシャバシャバなカレー」と検索欄に入力すると、マップとカレー店の情報が現れる。「これ、これがいい」と女性が店を選ぶ。そんなグーグルのCMを覚えている人も多いだろう。グーグルはスマートフォンの普及を背景に、ここ数年は店舗など商業施設のローカル情報の集約を強化してきた。2014年には店舗の事業者が、各種情報や写真を登録できる「Googleマイビジネス」を開始している。それら情報は、ユーザーがパソコンやスマホで「新宿 ラーメン」などと検索したときに、Googleマップとともに最上段に現れる。食べログやRettyといったグルメサイトの情報は、その下に並ぶ形となる。

【特集】MEO(マップエンジン最適化)最前線
【第1回】 吉野家、1200店のマップ情報を一括管理 コロナ禍でもHP流入2倍 ←今回はココ

 だからこそ、店舗や商業施設を運営する事業者にとって、Googleマップの情報を最適化するMEO対策は、アピール強化のために不可欠となりつつある。日経クロストレンドが4月に掲載した特集「マーケター実像調査 2021」でも「デジタル対応について実施していること」というアンケートで「マップエンジン最適化」はWeb解析やSEO(検索エンジン最適化)に続いて4位だった。

 GMOインターネットグループでインターネット上の集客サービスを展開するGMO TECH(東京・渋谷)は、20年は80億円のMEO市場が、2025年には約2.5倍の202億円規模に拡大すると予測する。

業務効率化を同時に実現

 「全国1200店舗のWebサイトとアプリの情報、それに加えてグーグル検索の情報を手作業で更新していたら、その作業で担当者は潰れていただろう」。そう話すのは、吉野家CMO(最高マーケティング責任者)の田中安人氏だ。

吉野家は、Googleマップなどの全国1200店舗の情報を一括管理する仕組みを整えた
吉野家は、Googleマップなどの全国1200店舗の情報を一括管理する仕組みを整えた

 従来、店舗にお客を呼び込むためのマーケティングの主軸と言えばテレビCMだった。それが「テレビCMとデジタル広告の来店率を調べると、9:1から8:2へと明確にシフトしていることが見えてきた」(田中氏)。そこでOMO(オンラインとオフラインの融合)の手段として、SEOとMEOの強化と同時に業務効率化を実現するDX(デジタルトランスフォーメーション)を目指したという。

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