ヒットするネーミング

森永製菓のチョコレートをメインに使った菓子「小枝」は、2021年に発売50周年を迎えるロングセラーブランドだ。21年5月中旬以降、50周年記念商品5品を順次発売した。同じ森永製菓の菓子「ダース」や「チョコボール」、アイス、クッキーとのブランド間コラボレーション商品も投入。また、コンビニ先行商品として、従来の小枝の上にさらにチョコレートを重ねた「チョコ増し小枝」も販売している。

「ダース」とのコラボ商品「小枝のダース」と、その「小技」バージョン。商品自体の見た目は通常のダースとあまり変わらないが、中にアーモンドやパフなどの具材を閉じ込めてあり、小枝と同じようなさくさくした食感を楽しめる
「ダース」とのコラボ商品「小枝のダース」と、その「小技」バージョン。商品自体の見た目は通常のダースとあまり変わらないが、中にアーモンドやパフなどの具材を閉じ込めてあり、小枝と同じようなさくさくした食感を楽しめる

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 本家の小枝は短いスティック状のチョコレートに砕いたアーモンドやパフなどを交ぜ込んで、その名の通り小さい木の枝のような外観を再現し、さくさくとした食感が特徴だ。コラボ商品でもこの食感や外観を受け継いでいる。これらのコラボ商品には、ややもすると見逃してしまいそうな、細かいけれどもしゃれの利いた工夫が込められている。「小枝」のロゴを「小技」に変えたパッケージがランダムに交ざっているのだ。

コラボ商品「小枝のチョコボール」「小枝のクッキー」と、チョコレートを増量した「チョコ増し小枝」。それぞれに「小技」バージョンがある
コラボ商品「小枝のチョコボール」「小枝のクッキー」と、チョコレートを増量した「チョコ増し小枝」。それぞれに「小技」バージョンがある

 「小枝の味を別のジャンルの菓子で再現するため、工夫した点がいくつもある」と、森永製菓菓子マーケティング部チョコレートカテゴリー担当ブランドマネジャーの信田直毅氏は振り返る。例えば本家の小枝には米のパフを使っているが、クッキーに入れるとなじみ過ぎて食感が残らない。そこで玄米パフに変えることで味と食感を再現した。ネーミングには「小枝だけに、小技が利いている」という意味も込めた。

コラボ商品「小枝アイスバー<クリスプアーモンド&バニラ>」。クランチアーモンド入りのバニラアイスをクランチアーモンド&ビスケット入りのチョコレートでコーティングし、小枝をイメージしたバーアイス。どの商品も「小枝」と「小技」の比率は非公開だが、「50周年を多くの人に知ってもらうことが大きな目的なので、それなりに手に取ってもらえる割合は入れている」(信田氏)
コラボ商品「小枝アイスバー<クリスプアーモンド&バニラ>」。クランチアーモンド入りのバニラアイスをクランチアーモンド&ビスケット入りのチョコレートでコーティングし、小枝をイメージしたバーアイス。どの商品も「小枝」と「小技」の比率は非公開だが、「50周年を多くの人に知ってもらうことが大きな目的なので、それなりに手に取ってもらえる割合は入れている」(信田氏)
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