
- 全12回
ヒットするネーミング
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- 第1回
- 2021.06.28
伊勢志摩「金魚真珠」 売れない真珠に命与えたネーミング 伊勢志摩産の養殖真珠を使ったジュエリーを製造販売するサンブンノナナ(三重県伊勢市)。その新商品「金魚真珠」が静かな人気だ。従来は売り方に困っていた、いびつな形の真珠の中から、金魚の尾ひれのような突起が生えたものを金魚真珠と名付け、新たな価値を与えた。SDGs(持続的な開発目標)の目標12「つくる責任 つかう責任」、目標14「海の豊かさを守ろう」の実行でもある。 -
- 第2回
- 2021.06.28
モスバーガーが食パン? 22万斤突破、「長すぎる商品名」の秘密 「モスバーガー」が2021年3月に発売した食パンが、発売初日に約9万5000斤売れた。その後も売れ行きは好調で、販売数量は累計22万斤以上。1斤4枚切りで600円(税込み)という価格ながら多くの支持を集めている。商品名は、「バターなんていらないかも、と思わず声に出したくなるほど濃厚な食パン」。長いネーミングで人々の興味関心を引き、さらに商品の特長も伝えている。 -
- 第3回
- 2021.06.30
ハウス「夜遅カレー」好発進 ネーミングで食べる時間を訴求 ハウス食品のカップ入りレトルトカレー「やさしく夜遅(よるおそ)カレー」。開発に約3年かかったというが、2021年2月8日に発売すると、その一風変わったネーミングと製品特性で注目を集めた。「夜遅くに食べるカレー」と、あえてシーンを限定させた理由とは? -
- 第4回
- 2021.06.30
売れるネーミングの3要素 「ヒツジのいらない枕」ヒットに学ぶ 多くの人が悩みを抱える睡眠。「質の高い眠り」を実現するために開発されたのが「ヒツジのいらない枕」をはじめとするシリーズ商品だ。クラウドファンディングを活用し次々に新商品を投入。シリーズ累計で3万個を売り上げた。その商品特性を単刀直入に伝えきるネーミングは、3つの要素からなるフレームワークから生まれた。 -
- 第5回
- 2021.07.02
最速100万袋の亀田製菓「無限エビ」 300案から簡潔さで選び抜く 亀田製菓の「83g 無限エビ」が売れている。発売1週間で出荷100万袋を記録。これは、同社の近年の新ブランド商品では最速だ。オリジナルソングで「エビエビエビエビ、無限エビ」と連呼するなど、コミュニケーションは徹底的に「エビ」推し。短く無駄のない、記憶に残るネーミングが、数々のロングセラー商品を擁する亀田製菓の強さだ。 -
- 第6回
- 2021.07.27
「闇落ちとまと」「越冬トマト」 ユニークネーミング野菜が売れる 商品について画像とテキストを使って説明できる内容は限られるが、顧客の潜在ニーズをくみ取ったり、情緒的な価値をうまく表現したりしたネーミングは、それだけで豊かなコミュニケーションを実現できる。商品に対する顧客の関心を一気に高める要素となり得る。Twitterで話題となった「闇落ちとまと」はその好例だ。 -
- 第7回
- 2021.07.29
「芋の上松蔵」なんて読む? 実は人名が由来、ドンクの新ブランド さつまいもスイーツ専門店「芋の上松蔵」は、老舗ベーカリーのドンク(神戸市)が展開する「松蔵ポテト」から2019年に誕生した新ブランド。松蔵ポテトは70年以上の歴史を持つスイートポテトの専門店。芋を素材とした生菓子を販売しており、人気ではあるが、日持ちがしないために購入機会が限られていた。そこで、芋けんぴのような日常的に食べられるさつまいもスイーツの新ブランドをつくることで、顧客層や購入頻度を高めようと考えたという。 -
- 第8回
- 2021.08.02
発売50周年の森永「小枝」 「小枝」ならぬ「小技」パッケージ販売 森永製菓のチョコレートをメインに使った菓子「小枝」は、2021年に発売50周年を迎えるロングセラーブランドだ。21年5月中旬以降、50周年記念商品5品を順次発売した。同じ森永製菓の菓子「ダース」や「チョコボール」、アイス、クッキーとのブランド間コラボレーション商品も投入。また、コンビニ先行商品として、従来の小枝の上にさらにチョコレートを重ねた「チョコ増し小枝」も販売している。 -
- 第9回
- 2021.08.03
きのこの山、ペヤング、ポカリスエット、長寿商品のネーミング分析 ロングセラー商品として売れ続けるには、商品の特徴をいかにネーミングで表現し、消費者にイメージや世界観を伝えられるかにかかっている。明治のチョコレート菓子「きのこの山」、まるか食品(群馬県伊勢崎市)の「ペヤング ソースやきそば」、大塚製薬の「ポカリスエット」を例に見ていこう。 -
- 第10回
- 2021.08.03
うすきつくみきてくださいき号 3市共同ネーミングの旅客機が飛ぶ ソラシドエア(宮崎市)は九州・沖縄の地域振興に機体を活用するプロジェクト「空恋~空で街と恋をする~」(以下、空恋プロジェクト)を実施している。2020年10月17日には、大分県南エリアをPRする機体「食♥️おおいた県南うすきつくみきてくださいき号」(以下、うすきつくみきてくださいき号)が運航を開始した。このユニークなネーミングはなぜ生まれたのか。 -
- 第11回
- 2021.08.05
多様性をどう表わす? 表現をゼロから見直した花王、ファミマ 人の性別や年齢、国籍、価値観、ライフスタイルなどを互いに認め合う多様性が叫ばれる時代は、今までとは異なる表現方法が必要になる。ブランドや商品のネーミングにおいても同様だ。米国や日本で何が起こっているかを取材した。 -
- 第12回
- 2021.08.16
このキャッチコピーは効く? AIが即座に評価するサービス開始 大学発ベンチャーの感性AI(東京都調布市)は2021年6月1日、言葉と人間の感性の結びつきをAI(人工知能)を活用して数値化し、客観的に評価、提案することで、ネーミングなどを支援するマーケティングソリューション「感性AIアナリティクス」「感性AIブレスト」の提供を開始した。