
2021年上半期の玩具分野では、タカラトミーの「キャップ革命 ボトルマン」がシリーズ累計30万個の大ヒットを記録。テレワークをする大人の姿に刺激を受け、同じくタカラトミーのエクセル体験機能が付いた知育玩具「スピカノート」も人気を集めた。下半期は、マスクを“盛れる”「マスクック」(セガトイズ)なども要チェックだ。
※日経トレンディ2021年6月号の記事を再構成
「他の人気キャラクター商品を完全に食ってしまった」(ビックカメラ玩具担当者)と言わしめるほど、関連する玩具やグッズが飛ぶように売れた「鬼滅の刃」。そんなあまりにも強すぎるキャラクターが2021年上半期の玩具市場を席巻する中、全く知名度の無い新しいキャラクターでありながら、販売数がシリーズ累計30万個という大ヒットを記録したのが「キャップ革命 ボトルマン」(タカラトミー)だ。
ペットボトルのキャップをキャラクターの本体部分に入れ、ボタンを押すと弾のように発射するシューティング玩具。発売前から情報を小出しにするティーザーを仕込み、SNSで期待感を醸成させたり、オリジナルアニメをYouTubeで配信したりするなど、コロナ禍で体験会などのリアルイベントができない中、ウェブを徹底的に駆使した周到な準備が爆発的ヒットに結び付いた。1993年にタカラトミー(当時はタカラ)が発売して一大ブームを生んだシューティング玩具「ビーダマン」で遊んでいた大人も引き込んだ。
【上半期ヒット大賞】キャップを飛ばすエコ玩具の人気が沸騰
キャップ革命 ボトルマン(タカラトミー)
20年10月の発売からすぐに火が付き、2週間で出荷分の8割を消化するスピードで累計30万個を販売。キャラクターによりキャップを飛ばす速度が異なるなど、工夫して遊ぶ余地があるのも特徴だ。関連商品を出せば1カ月以内にほぼ完売するほどの人気を集めた。
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