「Visaのタッチ決済」が急拡大 マネー分野のヒット&予測5選(画像)

2021年上半期のマネー分野では、Visaカードの非接触決済サービス「Visaのタッチ決済」が急拡大した。対応カードの発行枚数は半年で30%増え、取引件数も大きく伸長。キャッシュレスの“遅れてきた本命”が本格普及に勢いを見せた。NTTドコモの格安スマホ料金プラン「ahamo」や、コロナ感染に備える入院一時金保険なども話題を呼んだ。

※日経トレンディ2021年6月号の記事を再構成

前回(第22回)はこちら

 拡大するキャッシュレス決済市場で、このところ存在感を一気に高めてきたのが、クレジットカードの国際ブランド・Visaが展開する非接触決済サービス「Visaのタッチ決済」だ。対応カード発行枚数は3670万枚(2020年12月時点)と半年で3割増加。取引件数も同じく127%増と普及が加速している。

 コンビニやスーパー、飲食店など大手で対応が広がるほか、20年秋以降には全国各地のバスや鉄道にも導入が進んだ。コロナ禍で、「支払時の非接触ニーズが消費者と事業者の双方で高まり、最近では中小店舗でも導入が着実に増えている」(ビザ・ワールドワイド・ジャパン)。チャージ不要でタッチだけという利便性を武器に、キャッシュレスの“遅れてきた本命”が本格普及に向けて攻勢を強めている。

【上半期ヒット大賞】使える場所の拡大で利用機会も急増
Visaのタッチ決済(ビザ・ワールドワイド・ジャパン)

 20年秋以降に、イトーヨーカドーやファミリーマート、東急ハンズ、ワタミグループ、クスリのアオキなど大手が対応。主要コンビニではほぼ利用できるようになった。また公共交通機関でも、地方のバス6社や京都丹後鉄道が導入し、21年4月には南海電気鉄道も実証実験を開始。買い物だけでなく、運賃の支払いに使う機会も増えつつある。

注)対応カード発行枚数(発行会社・金融機関からの報告による)と対応端末設置台数(加盟店管理会社からの報告による)は20年12月時点で、同6月時点と比較。取引件数(VisaNetによる)は同12月の月間件数を6月と比較
注)対応カード発行枚数(発行会社・金融機関からの報告による)と対応端末設置台数(加盟店管理会社からの報告による)は20年12月時点で、同6月時点と比較。取引件数(VisaNetによる)は同12月の月間件数を6月と比較

 大きな話題となったスマホの料金競争をリードしたのは、NTTドコモの格安プラン「ahamo」。20年12月に発表されると、ソフトバンクとKDDIからも対抗プランが相次ぎ登場。それを受けたドコモは、月額を当初の3278円(税込み)から2970円(同)へと引き下げ、インパクトを高めた。結果、サービスを開始した21年3月26日の段階で、250万件以上もの事前申し込みを集める人気となった。

【上半期ヒット】スマホ料金競争に先鞭をつけた
ahamo(NTTドコモ)

 20年12月に大手キャリアで最初に格安プランを発表。その後にソフトバンクが「LINEMO」で、KDDIが「povo」で無料通話をオプションとする低価格を打ち出したことを受け、サービス開始前に料金引き下げに動いた。5分無料通話込みで月額3000円を切る安さで、申し込みが殺到した。

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