2021年上半期のゲーム分野では、人気シリーズ「桃太郎電鉄」「モンスターハンター」の新作ソフトがヒットを記録。アプリゲーム「ウマ娘」の躍進も目立った。小説は『推し、燃ゆ』が芥川賞を獲得して大きくブレイク。下半期は中国エンタメSF大作『三体』シリーズや、テレビアニメ化が決まった美術青春漫画『ブルーピリオド』などを要チェックだ。

※日経トレンディ2021年6月号の記事を再構成

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 ゲーム 

 2021年上半期、ゲーム市場では「あつまれ どうぶつの森」(任天堂)などNintendo Switchのロングヒットタイトルが引き続き強さを見せる中、販売本数では「桃太郎電鉄」(コナミデジタルエンタテインメント)、「モンスターハンター」(カプコン)と人気シリーズの最新作がさすがの安定感を発揮した。

■ロングヒットソフトを抑え、新作2本がワンツー
■ロングヒットソフトを抑え、新作2本がワンツー
注)20年9月28日~21年4月11日の家庭用ゲームソフト販売本数TOP5。出典:ファミ通

【上半期ヒット】販売本数200万本を突破(ヒット度:★★★)
桃太郎電鉄~昭和 平成 令和も定番!~
(コナミデジタルエンタテインメント)

 ファミコン時代から30年以上続く人気シリーズ「桃鉄」の最新作。新駅やカードなど定番の追加要素に加え、今作ではオンライン対戦が可能になっている。ステイホームにもマッチして、販売本数は200万本を突破した(「ファミ通」調べ)。

(c)さくまあきら(c)2020 Konami Digital Entertainment
(c)さくまあきら(c)2020 Konami Digital Entertainment

【上半期ヒット】発売約半月で170万本超え(ヒット度:★★)
モンスターハンターライズ(カプコン)

 発売は21年3月と今回販売本数を集計した期間は約半月と短かったが、それでも170万本超え(「ファミ通」調べ)で桃鉄に次ぐヒットに。4月5日には、世界出荷本数が500万本を突破したと発表された。「翔蟲」を使った新アクションも話題に。同シリーズでは、「モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~」も21年7月9日に発売予定。

(c)CAPCOM CO., LTD. 2021 ALL RIGHTS RESERVED.
(c)CAPCOM CO., LTD. 2021 ALL RIGHTS RESERVED.

【上半期ヒット】アプリゲームでは久々の大ヒット(ヒット度:★★★)
ウマ娘 プリティーダービー(Cygames)

 アニメやゲームなどのクロスメディアコンテンツ「ウマ娘 プリティーダービー」が躍進。スマホアプリ分析のフラーによると、アプリゲームは21年3月以降にユーザー数が増加の一途。フラーのアプリ分析メディア「App Ape Lab」編集長の日影耕造氏は、「アプリゲームとしては、19年の『ドラゴンクエストウォーク』以来の目覚ましいヒット」と言う。

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