下半期のブレイク予測、3つのキーワード

 それでは、これから商品をヒットさせるにはどのような工夫が必要だろうか。下半期に向けて企業が勝負を懸けてきた商品群を見て一つ言えるのは、「見た目の分かりやすさ」がこれまで以上に重視されるのではないかということだ。高品質な巣ごもり商品が出そろった中では、品質を訴えるだけでなく「泡が出続ける缶入り生ビール」「券面に番号表記がないクレジットカード」といった、分かりやすい特徴を備える必要があるだろう。

下半期ブレイク予測キーワード(1)「見た目9割特化」


 中身や機能はそれほど変わらなくても、見た目で新規性を伝えられればヒットする。泡が自然発生する缶の開発に注力した「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」(アサヒビール)はその象徴だ。クレジットカードやレジャー施設も、外観のインパクトが人気の前提条件になりそうだ。また、裸眼3Dモニターのような消費者をびっくりさせる技術も期待大。

●アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶(アサヒビール)
●アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶(アサヒビール)
●三井住友カード(NL)(三井住友カード)
●三井住友カード(NL)(三井住友カード)
●西武園ゆうえんち
●西武園ゆうえんち
TM &(c)TOHO CO., LTD. (c)TEZUKA PRODUCTIONS
●ELF-SR1(ソニー)
●ELF-SR1(ソニー)

 仕事に行くのは数日おきで、マスクと手指消毒はもちろん必須──。そんな新しい生活様式では、「清潔」の常識も変わる。人々の生活様式の変化を緻密に分析して、そこにマッチした商品を企画するのも堅実と言える。

下半期ブレイク予測キーワード(2)「真・清潔主義」


 例えばパナソニックの新型シェーバー「ラムダッシュ 6枚刃」シリーズは、「毎日ではなく、数日おきにしかひげをそらない人が増えている」という変化を捉えて、長い癖ひげにフォーカスした改良を施しており、ヒットが期待できる。清潔に対する意識が高まり、これまで以上に衣服についた体臭が気になるといった、小さな不満をうまく解消すればヒットにつながるだろう。

●ラムダッシュ 6枚刃 ES-LS9AX(パナソニック)
●ラムダッシュ 6枚刃 ES-LS9AX(パナソニック)
●ソフラン プレミアム消臭 ウルトラゼロ(ライオン)
●ソフラン プレミアム消臭 ウルトラゼロ(ライオン)
●UVストリーマ空気清浄機(ダイキン工業)
●UVストリーマ空気清浄機(ダイキン工業)

 毎年少しずつ深まる「健康志向」では、単にたんぱく質の配合量や糖質の削減率などを訴求する時代がそろそろ一段落しそう。たんぱく質を15グラム配合した「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」のように、健康的でありながら既存商品と同等以上の味を目指した商品が流行しそうだ。

下半期ブレイク予測キーワード(3)「おいしい健康」


 「健康っぽいものはおいしくない」と思われていたビールやカップ麺にも、味に配慮した製品が現れた。共通するのは、高たんぱく、低糖質などの特徴がありながら、味も見劣りしないこと。健康に良いのは当たり前で、おいしさをどう訴えるかがカギになる。

●パーフェクトサントリービール(サントリービール)
●パーフェクトサントリービール(サントリービール)
●カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質(日清食品)
●カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質(日清食品)
●キレートレモン無糖スパークリング(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)
●キレートレモン無糖スパークリング(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)