トップ激白 スノーピークのヒット考

日本のアウトドアシーンをけん引するリーディングカンパニー、スノーピーク。コロナ禍で世界中が不穏な空気に包まれ始めた2020年3月、3代目社長に就任したのが創業家の長女・山井梨沙氏だ。結果は過去最高の業績を達成し、幸先の良い1年目となった。今や同社の重要な収益源となったアパレル事業を立ち上げたのも山井社長。第3回はそのアパレル事業で大切にしていることを聞いた。

山井 梨沙(やまい りさ)氏
スノーピーク社長
1987年新潟県生まれ。文化ファッション大学院大学で服作り、洋服文化を専攻し、ドメスティックブランドにて約1年間勤務。2012年に父が社長を務めるスノーピークに入社。20年3月、3代目社長に就任

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日常でも着たくなるアウトドア服の開発

 スノーピークのアパレル事業が好調だ。立ち上げは2014年。6期目となった20年度の売上高は21億円を記録し、前年の18億5000万円から13%増となった。特に第4四半期(20年10~12月)の売り上げは、コロナ禍にもかかわらず前年から40%近い大幅な伸びを示し、アパレル事業全体の業績を押し上げた。

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 「立ち上げ当初に作った事業計画では、20年に70億円の目標を掲げていましたから、個人的にはだいぶ進捗が悪い(笑)。まだまだ伸ばせる余地はあるので、施策を打っているところです」と話すのは、20年3月にスノーピーク3代目社長に就任した山井梨沙氏。12年、スノーピーク入社後にアパレル事業を立ち上げ、自らデザイナーとして先頭を走り続けてきた。

 父親である現会長の山井太氏は、自分の欲しいキャンプ用品がないからキャンプ事業を始めた。それと同様、山井社長自身も「アウトドアでも日常でも着られる快適な服がないからアパレル事業を始めた」という、似たもの親子である。

 父親を筆頭にコアなキャンパーが集う会社だけに、山井社長に幼い時からアウトドアのバックグラウンドがあったのは当然だろう。やがて年を重ねるにつれ、ファッションにも興味を抱くようになった山井社長。彼女の日常生活では、アウトドアとファッションが当たり前のものとして共存していたという。ところが……。

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