魚住りえアナに聞く声の鍛え方 口の中の“部屋”を広くする(画像)

ビデオ会議の普及に伴い、自分の声に張りがない、聞き取りづらいという悩みが顕在化した人も多いだろう。実はトレーニングで、声そのものの魅力をアップさせられる。フリーアナウンサーとして活動する一方で、ビジネスパーソン向けにスピーチトレーニングスクール「魚住式スピーチメソッド」を立ち上げた魚住りえ氏に、相手に伝わる話し方と練習方法について聞いた。

※日経トレンディ2021年5月号の記事を再構成

フリーアナウンサー 魚住りえ氏
1995年より日本テレビアナウンサーとして活躍。フリーに転身後、「魚住式スピーチメソッド」を立ち上げた。『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』(東洋経済新報社)は16万部を超えるベストセラーに

——よく「聞き取りづらい」と言われる人は、何が原因なのでしょうか。

魚住 まず「声」とは何か、からお話しします。皆さんが認識している声というのは、実は声帯から生まれているわけではありません。声帯はあくまで空気を振動させているだけで、この振動が口の中で増幅されて、初めて意味を持った声になります。よく何を言っているか分からないと感じる人は、口の中のお部屋が小さいことが多いですね。

 そこで、なるべく口の中で音を広げて響くようにすることで、明瞭な声を作りだす「共鳴」という技術を覚えましょう。まず意識してほしいのが口角を上げること。自然と口の中の部屋が大きくなります。口角を上げることで、舌がだらりと下がらず、緊張する効果もあるので滑舌も良くなります。特に「な行」「た行」を聞き取りやすく発声をするためには、ベロの筋肉をしっかりと使う必要があるのですが、口角を上げることで一つ一つの言葉がしっかり発音されるようになります。

声帯で振動させた空気を口腔内で増幅させる「共鳴」によって、より聞き取りやすい声が出せる。口腔内のスペースを大きく取ることが重要で、口角を上げるだけでも効果的だ
声帯で振動させた空気を口腔内で増幅させる「共鳴」によって、より聞き取りやすい声が出せる。口腔内のスペースを大きく取ることが重要で、口角を上げるだけでも効果的だ

——会話で相手の心をつかむコツはありますか?

魚住 声の印象一つで相手の心証はガラリと変化します。それを良い方向に変えるのが、腹式呼吸です。実はビジネスシーンでの会議やプレゼンでは、空気をたっぷりと吸い込むことができない胸式呼吸でしゃべっている方がほとんど。これでは呼吸が浅く言葉が途切れがちになってしまいます。腹式呼吸で話すと声がとてもエネルギッシュになり、聞き心地の良さにつながって相手に安心感を与えることができます。

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