
2020年2月のリニューアルが成功し、販売のV字回復を果たした湖池屋のポテトチップス「湖池屋プライドポテト」。好調の裏には、商品に関わる様々な部署の人が集う横断的な会議がある。同社で複数ブランドを束ねるマーケティング部の野間和香奈氏に、湖池屋流の会議について聞いた。
※日経トレンディ2021年5月号の記事を再構成
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【第6回】 テレワークでリーダーが口にすべき言葉は? 立大・中原教授に聞く
【第7回】 30秒で納得させるプレゼン 「エレベーターピッチ」の極意
【第8回】 湖池屋流マーケ プライドポテトのV字回復は「部署横断会議」から←今回はココ
2017年2月に発売し、新しい湖池屋を印象付けた「KOIKEYA PRIDE POTATO」。初年度には40億円を超すヒットを飛ばしたものの、実はその後売れ行きが伸び悩んでいた。20年2月のリニューアルによって生まれた「湖池屋プライドポテト」は、発売3カ月で売り上げ20億円を突破。V字回復の立役者が、同社で20近くのブランドを束ねるマーケティング部の野間和香奈氏だ。
プライドポテトは「リニューアルを毎年行っていたが、かえってブランド認知が薄れるなどの迷走を招いていた」と、野間氏は振り返る。そこで20年のリニューアルでは、デザインを当初のテイストに戻し、無添加やナチュラルさを売りにしていた方針を見直した。「神のり塩」などポテトチップスらしい味の設定が支持された。
そして新規顧客をつかみ、ヒットを後押ししたのが、食塩不使用の新味「芋まるごと」だ。ポテトチップスに不可欠とも言える塩を使わない商品は、どうして誕生し得たのか。その秘密は部署横断型のチーム編成にある。
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