マーケティング活動に関わる上では、多彩な数値や指標を参照しながら、事業の進捗状況や成果を分析する必要がある。「どうも計算式は苦手で……」という人もいるだろう。この連載では、使用頻度の高い指標を分野ごとにピックアップし、用語や計算式の意味を分かりやすく紹介する。第1回は、マーケターがまず押さえておくべき基本編。

マーケティング活動において、成果を分析することは大切な業務の一つだ。正しく分析をするには、適切な成果指標を選ぶ必要がある。新人やマーケティング部門に初めて配属になった人の中には、それらの数値の意味を理解し、計算するのに苦労しているという人も多いだろう。
そこで本連載では代表的な指標と計算式、それらの意味を、初心者でも分かりやすく、簡潔に解説していく。ウォンツアンドバリュー代表でマーケティング戦略コンサルタントの永井孝尚氏の監修の下、成果指標や計算式の意味をまとめ、例題を作成した。
第1回は、業界問わずマーケターが押さえておくべき基本指標編。意味をしっかり理解し、いつでも使いこなせるようにしたい指標だ。第2回以降は「ネット型ビジネス編」「ウェブ広告編」「統計編」もお届けしていく。
- 売り上げ
- 損益分岐点(売上高)
- 売上成長率
- 年平均成長率
- 価格弾力性
- 市場シェア
- NPS
- NSI
売り上げ
売り上げ(Sales)
売り上げ=来店客数×購買率×平均客単価
【用語解説】
商品やサービス提供などの販売活動を通して、企業などに入ってくるお金。上記は店舗のビジネスにおける計算例を取り上げた。購買率は、来店客の中で実際に製品を購入した人の比率のこと(購買率=購入した客数 ÷ 来店客数)。1年間や四半期など、一定期間の売り上げを合計した額が売上高となる。
【例題】
A店の過去の売り上げ実績を調べたところ、購買率は80%、平均客単価は2000円でした。来月の来店客数は1万5000人を見込んでいます。来月のこの店の売り上げ見込みを計算してください。
このコンテンツ・機能は有料会員限定です。
- ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
- ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
- ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
- ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー