
日経クロストレンドと日経MJの共同企画「マーケター実像調査 2021」の第2弾となる本特集では、アンケートで名前が挙がった目標とするマーケターや、注目すべき企業の取り組みを紹介する。まずはヤフー、ニュージーランド航空、ユニリーバなどで活躍した、ソフトバンクの井上大輔マーケティング統括部長のインタビューをお届けする。(聞き手は日本経済新聞社・坂本佳乃子)
日経クロストレンドと日経MJが共同で実施した「マーケター実像調査 2021」では、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う混乱の中で、変革の時代を生きるマーケターの姿を浮き彫りにした。アンケートの中で「目標とする、尊敬する著名マーケター」として名前が挙がったのは、ソフトバンクのプロダクト&マーケティング統括コミュニケーション本部メディア統括部で統括部長を務める井上大輔氏だ(先進マーケティング企業ランキング トヨタが躍進、1位はP&G)。「マーケターには未来予測力が不可欠」と主張する井上氏にアフターコロナのマーケターの役割などを聞いた。
本質的な欲求は何万年と変化せず
新型コロナウイルスによってマーケティング業界にはどんな変化が生じましたか。
旅行をする人が減ったりマスクの消費が増えたり、コロナの影響をダイレクトに受けた商材はあるが、例えばiPhoneの人気が変わらないように、本質的な消費者心理は変わっていない。全体に沈んだ業界、好調だった業界はあるものの、その中でブランドの位置関係に変化はなかった。
コロナによって家で過ごす時間が増えた結果、家族や友人とのコミュニケーションのとり方は大きく変わった。ただ人の本質的な欲求や本能は何万年と変わっていない。コロナがもたらした変化よりもはるかに強い。
ソフトバンク プロダクト&マーケティング統括 コミュニケーション本部 メディア統括部 統括部長
消費者が外出する機会が減るなか、マーケターにはどんなことが求められますか。
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