C Spaceが運用する常設型オンラインコミュニティーの活用実例として、味の素の取り組みを紹介。「だしを使わない料理」というアクティビティー(お題)を実践した参加者からは「家族が険悪になる」「虚無感がすごい」といった本音が噴出し、だしのリアルな存在価値が明らかになった。

「Dashi Talk」と名付けられた生活者参加型オンラインコミュニティー。味の素が主体であることは明かさずに運営された
「Dashi Talk」と名付けられた生活者参加型オンラインコミュニティー。味の素が主体であることは明かさずに運営された

それは大混乱から始まった

  • 「すごく酷なオーダーですね~。ちょっとこれは無理かもです」昌子(40代女性)
  • 「ごめんなさい。今回の課題、1週間に2回は少し難しそうです」ミカ(50代女性)

 最初から、だしを使わない料理を求めるアクティビティー(お題)への不安の声が多数上がった。味がまずくなるのはもちろん、それによって家族が険悪になるとの意見もあり、それは平穏な日常が脅かされるほどのインパクトだった。

  • 「家族にまずいとかいろいろ文句言われると思うけど頑張ります! コロナ離婚になりませんように!」今日子(30代女性)

 味の素は言わずと知れた日本を代表する食品メーカー。グローバルトップ10食品ブランド入りを目指しており、先日発表されたインターブランドのBest Japan Brandsにおいて、ブランド価値を前年比19%増加させた。今回紹介するオンラインコミュニティーは、味の素で全売上高のおよそ3割を占める調味料事業の中核、和風調味料グループで2020年2月からスタートした。

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