NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は「イノベーションセンター」を設立し、既存事業の革新と新規事業の創出を狙っている。フィンテック分野にも乗り出すなど、新しいサービスが次々に生まれている。特に注力している点が、人材育成だ。イノベーション創出・実現のためのコンサルティングファーム、i.lab(東京・台東)の杉江周平氏と横田幸信氏が、同センター設立の背景やこだわりなどを聞いた。今回は後編。

「OPEN HUB Park」の入り口。没入感のあるデジタルサイネージ「OPEN HUB Monoliths」を設置し、来訪者のインスピレーションを高揚させる体験を提供(写真/丸毛透)
「OPEN HUB Park」の入り口。没入感のあるデジタルサイネージ「OPEN HUB Monoliths」を設置し、来訪者のインスピレーションを高揚させる体験を提供(写真/丸毛透)
[画像のクリックで拡大表示]
▼前編はこちら NTT Comのイノベーション組織は「BTC+S」の四位一体で推進

横田幸信氏(以下、横田) イノベーション部門の役割の1つとして、人材育成の支援を推進している点は面白いですね。ただし企業で人材育成を担うのは、人事部や人材開発部などです。そうした部門との関係性はどうなっているのですか。

デザインからプロデュースまで人材スキルの領域を明確化

稲葉秀司氏(以下、稲葉) 人材育成プログラムとして、ヒューマンリソース部が展開している「ODYSSEY」が当社にあります。ODYSSEYでは50のタレントを定義しており、例えばデザイナー系でいえば、ビジネスデザイナー、デザインリサーチャー、UX(ユーザーエクスペリエンス)デザイナー、UI(ユーザーインターフェース)デザイナーなど4つのカテゴリーに分けて教育しています。事業開発系はビジネスプランナーやビジネスプロデューサーの2つに分けています。それぞれ社内だけでなく、外部の教育機関とも連携しながら育成しています。各教育メニューをどれだけの期間で仕上げるかは、対象の組織とも議論して明確にしています。