SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)は米ツイッターが注目されるきっかけをつくるなど、スタートアップにとって世界に進出する場にもなっている。2021年は8分野で40のファイナリストがピッチを繰り広げた。AI(人工知能)やVR(仮想現実)の利用による課題解決が注目を集めた。

「SXSW Pitch」には40のスタートアップがファイナリストとしてオンライン登壇した。写真は2019年の式の模様(出所/SXSW 2021)
「SXSW Pitch」には40のスタートアップがファイナリストとしてオンライン登壇した。写真は2019年の式の模様(出所/SXSW 2021)

 世界中からスタートアップが応募し、聴衆の前でプレゼンテーションピッチを行う「SXSW Pitch」。13回目となった今回は3月17、18日に完全オンラインで開催され、20日に授賞式を行った。8分野で各5社のスタートアップがピッチを繰り広げ、それぞれの分野の勝者から最優秀の1社が選ばれた。

 最優秀に輝いたのは、「エンターテインメント、ゲーミング&コンテンツ」分野の独ホロライド(holoride)だ。ホロライドはクルマの中で利用するVRによるコンテンツを提案した。例えば、後席に座っている子供がVRヘッドセットを装着し、走行している場所と連動したゲームを楽しんだり、学習コンテンツを活用したりできるようになる。

ホロライドのウォルニー創業者CEO(出所/SXSW 2021)
ホロライドのウォルニー創業者CEO(出所/SXSW 2021)

 ホロライドのニルス・ウォルニー創業者CEO(最高経営責任者)は「世界の人々は年間4000億時間を車内で過ごしており、1人当たりでは年間335時間にもなる」と説明する。そうした時間をテクノロジーで有効に活用していこうという提案だ。

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