ハイレベルの講義を無料で受けられるオンライン学習サービス「MOOC」に再び注目が集まっている。国内最大級のMOOCプラットフォーム「gacco」には、東京大学や大阪大学などの大学の他、グーグルや総務省といった企業や公的機関が提供する講座が並ぶ。海外の有名大学の講義動画を提供する「Asuka Academy」など、選択肢も増えている。

※日経トレンディ2021年4月号の記事を再構成

国内のMOOC講座を一覧できる「JMOOC」
国内のMOOC講座を一覧できる「JMOOC」
10分程度の講義動画、字幕掲載などJMOOCの要件などに沿った講座を集めたポータルサイト「JMOOC」。日本オープンオンライン教育推進協議会が運営する。「gacco」や「Fisdom」などの主要講座を一覧できる

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 様々なオンライン学習サービスが大盛況となっているが、実はハイレベルの講義を無料で受ける方法もある。それが「MOOC(ムーク)」と呼ばれる「大規模公開オンライン講座(Massive Open Online Course)」だ。

 MOOCは誰でも受講できるオンライン学習プラットフォームで、2010年代初頭に米国スタンフォード大学などのトップ教育機関が次々に参加したことから世界的に急拡大。今では1億人以上が受講しているといわれる。基本的に無料で、最終テストに合格すれば修了証が発行される講座もあり、欧米ではビジネスパーソンのスキルアップや就職・転職に大きな影響を与える要素の一つになっている。

 日本でも再び注目を集めており、国内最大級のMOOCプラットフォームである「gacco(ガッコ)」(ドコモgacco)では、20年の緊急事態宣言発令の直後にアクセス数がそれまでの6倍に急増。1年間で増えた登録会員数は例年の倍のペースとなる約20万人を記録した。「ヘビーユーザーは40代から50代。特に統計学やSDGs(持続可能な開発目標)など経済トレンドに沿った講座が人気」(ドコモgacco社長の佐々木基弘氏)。gaccoのページには、東京大学や大阪大学などの大学の他、グーグルや総務省といった企業や公的機関が提供する講座が並ぶ。

gacco

ドコモgaccoが運営するプラットフォーム。大阪大学や立命館大学などの講座が並ぶ。法人向けeラーニングサービスも展開している
ドコモgaccoが運営するプラットフォーム。大阪大学や立命館大学などの講座が並ぶ。法人向けeラーニングサービスも展開している

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IoT(モノのインターネット)についての基礎からセキュリティ対策まで体系立てて理解できる総務省提供の講座。農業や製造業、ヘルスケアなど、実際の現場でどのようにIoTが導入されているのかを具体的な例から学べる
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