コロナ禍で働く環境が大きく様変わりし、「オンライン学習」の需要が急増している。特に世界最大級のオンライン学習プラットフォーム「Udemy(ユーデミー)」が人気だ。ジャンルはIT技術からビジネス、フィットネスまで幅広く、中でもプログラミングやデータ分析、ウェブデザインなどが特に人気だという。実際に記者が様々な講座を受講してみた。

※日経トレンディ2021年4月号の記事を再構成

 コロナ禍で働く環境が大きく様変わりし、「オンライン学習」の需要が急増。中でも気を吐いているのが、世界最大級のオンライン学習プラットフォーム「Udemy(ユーデミー)」だ。

 Udemyは米国に本社を置く2010年設立のベンチャー企業で、EdTech(エドテック)の波に乗り、教育業界のユニコーンとして急成長を遂げた。15年からベネッセコーポレーションと提携し、日本国内でも受講者の数が急増。特に緊急事態宣言以降は新規会員登録者の月間平均が直前3カ月と比べて165%に伸びるなど、「大人の学び」の市場を急速に席巻しつつある。また、DX(デジタルトランスフォーメーション)教育やIT人材の不足を背景に法人需要も無視できない規模で伸びており、導入企業のリストにはKDDIやトヨタ自動車、みずほ銀行などの大企業が名を連ねる。

 Udemyの一番の特徴は、個人の講師が動画講座を提供するC to C(Consumer to Consumer)の学習プラットフォームであることだ。世界で7万人の講師が約15.5万もの講座を公開するなどその数は圧倒的。ジャンルはIT技術からビジネス、フィットネスまで幅広く、中でもプログラミングやデータ分析、ウェブデザインなどが特に人気だという。

 個人が作る学習コンテンツというと講座の「質」が気になるが、UdemyはAmazonのようなレビューシステムを導入している。他に類を見ない圧倒的な数の受講者の声を基に、評価の高い講座を中心にジャンルのトップやレコメンドに表示される仕組み。ベストセラー書籍の著者やシリコンバレーの現役エンジニアなどが講師を務める講座が上位を占めている印象だ。

講師や講座の内容は受講者からのフィードバックやコメントで評価される
講師や講座の内容は受講者からのフィードバックやコメントで評価される

 講座は1本ごとに購入する方式で、料金は無料から2万円程度まで様々。購入前にプレビューや受講者の評価を確認できるほか、30日返金保証もあり気軽に試せる環境が整っている。

 講座動画は1本が数分から10分程度と短いものが多く、隙間時間に学べるようになっている。動画の再生スピードは0.5倍から2倍まで変えられるほか字幕機能もあり、自分のペースやスキルに合わせて学習できる。

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