企業のEC推進における基礎知識と実践、そしてこれからのECについて解説する本連載。第2回ではECサイト運用において、マーケティング施策や改善案を考える前に、前提条件となるECサイトの正しいデータ分析を取り上げる。手法としては「マクロ分析」「UX(ユーザー体験)軸分析」「ミクロ分析」の3つが活用できる。具体的な分析方法と併せて解説していこう。

(写真/Shutterstock)
(写真/Shutterstock)
[画像のクリックで拡大表示]

 ECに限らずデータ分析はいきなり始めるのではなく、仮説を前提としたうえでデータを眺めることが重要だ。やりがちな失敗は「とりあえず数字を取得した」「前月と数値を比較した」という分析でただ数値を出すことだけに満足してしまい、数字の変化を漠然としか把握しないケースだ。これでは、データ分析を基にした改善策の実行につながりにくい。

 そこで、まずはECサイトを実際に利用するユーザーの心理で一通り見てみよう。そのときに抱いた違和感や仮説をメモし、それを証明するように分析することを心掛けるといいだろう。漫然と数字を眺めるのではなく、仮説に基づいて数字の動きを分析し、そのデータから改善策を考えることでECサイトの成果につながるデータ分析になる。

ECサイトの成果を高める3つの分析方法

 さて、ここからは具体的な分析方法を説明しよう。「マクロ分析」「UX軸分析」「ミクロ分析」の3つを用いる。

このコンテンツ・機能は有料会員限定です。