連載第2回では「デジタル」と「マス」を統合した広告DX(デジタルトランスフォーメーション)の問題点として、DX推進部署と宣伝部や広告代理店といった実行部隊の接続といった広告主側の課題を取り上げた。今回は実行する広告代理店側の課題点を取り上げる。広告DXで求められるクリエイティブは大きく変化している。その変化に取り残されたクリエイターが、広告DXの阻害要因になるケースが大きな課題になっている。

(写真:Shutterstock)
(写真:Shutterstock)

 デジタル広告のプランニングや運用については徐々に広告主のインハウス(内製)化が進んでいる。デジタル専業の広告代理店では社員を広告主に派遣するサポート業務の売り上げが伸びており、今後は人材派遣業の色合いが濃くなると見られる。主導権は広告主側に移りつつある。

 一方、いまだにほぼ100%広告代理店任せになっているのがクリエイティブ、とりわけ動画系の企画制作だ。動画制作は広告クリエイターの経験値が大きくものを言う領域。理屈を身に付けたからといって、すぐに効果的な動画制作をできるものではない。そのため、マス、デジタル問わず、動画制作は広告代理店任せという広告主が多い。ところが、マス広告を中心に扱ってきた総合系広告代理店のクリエイターはデジタルに対して極端に不勉強だったり、モチベーションが低かったりする。それが広告DXにおける、デジタル動画制作のボトルネックになることは多い。

このコンテンツ・機能は有料会員限定です。

有料会員になると全記事をお読みいただけるのはもちろん
  • ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
  • ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
  • ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
  • ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー
ほか、使えるサービスが盛りだくさんです。<有料会員の詳細はこちら>
17
この記事をいいね!する