楽天モバイルやUQモバイル、ワイモバイルの値下げによって、存在感を失いつつあったMVNO(仮想移動体通信事業者)。しかしここにきて、大手に対抗する料金プランが次々に発表されている。通話かけ放題付き、データ専用の格安型、映像配信サービスのカウントフリーなど、特色別に一芸格安SIMを紹介する。
※日経トレンディ2021年4月号の記事を再構成
長らく「格安SIM」と言われていたMVNO(仮想移動体通信事業者)。2021年に入って楽天モバイルやUQモバイル、ワイモバイルの値下げによって、「格安SIMの方が高い」という逆転現象が各所で起きていた。しかしここにきて、大手に対抗する料金プランが次々に発表されている。
老舗MVNOの日本通信は、20年12月のNTTドコモ「ahamo」発表の翌日に、20GBで1980円(月額・税別、以下同)の「合理的20GBプラン」を発表。同社の福田尚久社長は、「総務省の要請に応えて、大手が21年には新プランを出すともともと予想していた。おかげで大容量の低料金プランをいち早く発表できた」と言う。21年1月以降は、mineo(オプテージ)やIIJmio(インターネットイニシアティブ)、BIGLOBEモバイル(ビッグローブ)などMVNO大手が次々に料金プランを改定している。
料金だけを見ると「1GBまで無料」の楽天モバイルにかなわないが、楽天モバイルはまだエリアの人口カバー率が低く、メイン回線とするには不安が残る。一方でMVNOは、ドコモやKDDI、ソフトバンクのMNO(移動体通信事業者)から通信回線を借りてサービスをしているので、人口カバー率は99%以上ある。混雑時に速度が落ちる傾向はあるが、つながりやすさは楽天モバイルよりも上と言える。
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