請求金額やデータ使用量などを見ながら料金プランの最適解を探る「スマホ料金相談所」。3回目は、NTTドコモのシェアパックで10GBを家族で分け合っているケースと、段階的に料金が決まる「ギガライト」に加入しているケースの2つをチェック。ケータイジャーナリストの石野純也氏は、「ahamo」に見直すのが必ずしも最適というわけではないと言う。

※日経トレンディ2021年4月号の記事を再構成

ケータイジャーナリスト 石野純也氏(写真左)
出版社にてIT関連の雑誌、書籍を担当。独立後は、ジャーナリスト/ライターとして、モバイルに関連した幅広い企業への取材を行う

相談者3 プロフィール 松村睦子さん(57、写真右)
●見直し対象家族/夫(53)
●自宅通信回線/ドコモ光(戸建て)、Wi-Fiルーター(au)

前回(第2回)はこちら

小容量シェアパックの場合は、ahamoに変えるメリットあり

 30GBまで段階的に料金が上がっていくNTTドコモの「ベーシックシェアパック」を使って、データ容量を夫婦で分け合っている松村さん。夫婦ともにデータ使用量は少なく、10GBで収まっているとのことで、「ステップ2」と呼ばれる月9000円(税別、以下同)が夫の回線にかかっている。家の固定回線がドコモ光のため、光セット割が1200円効いているものの、2人で月1万2000円弱を支払っている計算だ。

 まず松村さん自身は「ahamo」への移行が正解。月2700円で20GBまで使えるため、データ容量は十分足りるだろう。ショップでの対応やキャリアメール、留守番電話がなくなるが、月の支払額を一気に抑え込めるためメリットが大きい。海外旅行時の国際ローミングが追加料金なしで使えるのも魅力だ。

 「夫がバイクでツーリング時に動画配信を行う際に、容量無制限で使えるWi-Fiルーターが必要」(松村氏)という目的で持っているWi-Fiルーターも見直し対象だ。現状はauの無制限プラン(月5297円)で保有しているが、夫のスマホを「5Gギガホプレミア」に替え、スマホをテザリング機としても活用することでコストを削減したい。割引を生かせば、かけ放題を付けても月6850円でテザリングも含めた無制限プランに加入できる。Wi-Fiルーター分も含めて考えれば、固定費を大幅に削れる。

見直しの鉄則
1.ahamoは基本が安いためセット割引にこだわらない
2.Wi-Fiルーターはスマホのテザリングで代用してプランを工夫

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