請求金額やデータ使用量などを見ながら料金プランの最適解を探る「スマホ料金相談所」。2回目の相談者は、実家の両親とNTTドコモのシェアパックを組んでいるケース。シェアパックをやめ、個別にahamoなどの新プランに切り替えた方が得なのか、ケータイジャーナリストの石野純也氏に聞いた。。

※日経トレンディ2021年4月号の記事を再構成

ケータイジャーナリスト 石野純也氏(写真左)
出版社にてIT関連の雑誌、書籍を担当。独立後は、ジャーナリスト/ライターとして、モバイルに関連した幅広い企業への取材を行う

相談者2 プロフィール 保土田彩音さん(29、写真右)
●見直し対象家族/夫(29)、父(61)、母(60)
●自宅通信回線/なし

前回(第1回)はこちら

見かけの安さに惑わされず、一家の総コストで新プランを検討

 相談者の保土田さんの夫はKDDIのサブブランドであるUQモバイル「スマホプランS」に加入していて、自身は実家の両親とNTTドコモの50GBの「シェアパック」を組んでいる。シェアパックは30GBまで段階的に料金が上がっていく「ベーシックシェアパック」や、定額の「ウルトラシェアパック」があり、データ容量を家族で分け合う仕組み。以前は主流だった(現在は新規申し込み受け付け終了)ため、このタイプのプランに加入している家庭は多いが、実は現行プランに比べると総額が割高になるケースも少なくない。

ドコモが展開していた、家族でデータ容量を分け合うタイプのプランは、子回線を500円で増やせる仕組み。子回線が多いほど効率的になるが、2人や3人の家庭では割高になる可能性が高い。全員をahamoに替えた場合との総額を比較をしておこう
ドコモが展開していた、家族でデータ容量を分け合うタイプのプランは、子回線を500円で増やせる仕組み。子回線が多いほど効率的になるが、2人や3人の家庭では割高になる可能性が高い。全員をahamoに替えた場合との総額を比較をしておこう

 一見、保土田さんと母親が1480円の負担で済んでおり安く見えるが、実は違う。980円の基本料に加えて、シェアパックへの参加で500円ずつ払っているだけで、主回線の父に1万5900円という負担がかかっている。家族で同程度のデータ総量を確保するなら、個別にahamoなどの新プランへ切り替えた方が安いのだ。両親も含めて一気にプラン変更したい。

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