
マーケティング関連業務に従事する人のリアルな実態を明らかにする「マーケター実像調査 2021」。第3回は、仕事の「やりがい」について。マーケターは自身の仕事に達成感を得ているのか? どんなときにそれを感じるか? 業績や給与水準の違いを含めて分析した。
第1回では、withコロナの中でプロジェクトやイベントの中止や延期が相次ぎ、業務の遂行に苦しみながらも、チャンスと捉えて前向きに取り組むマーケターの姿が見えてきた。変化の時代を生きるマーケターは、自身が取り組むマーケティング業務にやりがいを感じているのだろうか? マーケター400人にズバリ聞いてみた。
「勤務先でマーケターとして、やりがいや達成感を感じますか?」という設問に5段階評価で回答してもらったところ、「感じる」が10.3%、「やや感じる」が32.3%と、肯定的な回答が4割を超えた。「やや乏しい」および「乏しい」の否定的な回答は計22.6%にとどまる。
やりがいを「感じる」派が「乏しい」派を20ポイントリードしているという結果から、マーケティング業務にやりがいを感じ、魅力的な仕事として取り組んでいる人が多いと見ていいだろう。
2018年に実施したマーケター実像調査では、「感じる」が15.2%、「やや感じる」が32.6%で合計47.8%。「やや乏しい」は12.7%で「乏しい」は8.0%の合計20.7%だった(関連記事)。時系列で見ると「感じる」派が減り、「乏しい」派が増えるという傾向はあるが、withコロナで売り上げが下がる企業も多い中、マーケターはモチベーションを保ち続けていると考えられるだろう。
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苦難の世代? 40代はやりがい実感やや低め
まもなく新年度。新入社員などの若手が配属されることを期待しているマーケターも多いことだろう。テレワークが続く中で、先輩として、上司として、マーケティング部員の目が輝くやりがいのある仕事環境を提供できているか少し心配な人もいるかもしれない。若手・中堅・ベテラン勢の間で満足度はどう違うのか。年代別に分析すると差が見えてきた。
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