全米小売業協会(NRF)が主催する小売り分野の大型イベント「NRF 2021: Retail's Big Show」が、2021年1月12~22日まで完全オンラインで開催された。多くのスタートアップが商材をバーチャルで展示したが、なかでも注目されたのは、AI(人工知能)を活用し、顧客や店員の行動を可視化する取り組みだ。

「NRF 2021」のスタートアップゾーン(出所/NRF 2021)
「NRF 2021」のスタートアップゾーン(出所/NRF 2021)
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 2020年までのNRF会場では、スタートアップの展示ゾーンに多くの来場者がごった返していた。流通業の特定の課題を解決するピンポイントのソリューションを見いだせる場合があるからだ。ほとんどのスタートアップが、その場でデモンストレーションを行っていた。

 今回は完全オンラインのため、各社はウェブサイトに情報を提示したうえで、YouTubeなどの映像を流した。また「名刺を入れる(DROP A BUSINESS CARD)」というボタンを押すことで、ログインした状態であれば自分の情報を企業側に渡すことができるようにしていた。

人流から競合やデモグラを推定

 第1回目でも紹介した米プレーサー・ドット・エーアイ(Placer.ai)は、スマートフォンの人流データを基にして、流通業の店舗への来店客数をAIが推定するソリューションを展示した。人流からそれぞれの、居住エリアやオフィスなどを推定し、どの店舗にどの程度滞在しているのか、どの競合店舗を訪問しているのかを割り出している。

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