テレワークの浸透でビジネス用バックパックの需要が急拡大している。パソコンを持ち歩く人が増えた結果、特に15インチ以上のノートパソコンが入るバックパックが人気に。各社は独自機能が付いたモデルを投入し、「立てられる」「自転車通勤向け」といった差別化を図っている。
※日経トレンディ2021年3月号の記事を再構成
テレワークをする人の増加とともに需要を伸ばすビジネス用バックパック。バッグ大手のエースによると、「コロナ前から人気のジャンルではあるが、ビジネスバッグ全体におけるバックパックの売り上げ構成は前年比で約10%増えた」という。これまでパソコンを持ち歩かなかった内勤職の需要が増えた結果、特に15インチ以上のノートパソコンが入るバックパックが人気のようだ。
大容量タイプが激戦区となる中、各社が相次いで投入するのは、独自機能で差別化を図ったユニークモデルだ。
THIRD FIELD STAND BACKPACK(コクヨ)
底を広げて真っすぐ“自立” デスクの上の道具箱に
立てられるペンケースやドキュメントバッグはもはや文房具の定番となりつつあるが、バックパックにスタンド機能まで持たせてしまったのがコクヨの「THIRD FIELD STAND BACKPACK」だ。底面部分を広げれば安定して立てることができ、大きく開くメインポケットは仕事道具を出し入れしやすい。フリーアドレスのオフィスやカフェなどでも、自分のデスクの引き出しのように使えるのがメリットだ。パソコンのサイズに合わせた13.3インチモデルと15.6インチモデルとがある。2021年3月発売予定。予想実売価格1万8150円(13.3インチモデル・税込み)。
キャラパック2(エース)
自転車通勤に向く多面体構造を採用
コロナ禍でさらに増えた自転車通勤に向いた新モデルもある。エースの「キャラパック2」はクッション素材で立体形成されたバックパック。自転車に乗る際の姿勢に合わせて形状が変化し、背中にフィット。パソコン収納ポケットを内部につり下げて圧力から保護するという新発想の構造を採用した。自転車乗車時に前傾姿勢になって背中が丸まっても、内部に入れたノートパソコンに圧力がかからないようになっている。21年4月下旬発売予定。予想実売価格1万8700円(税込み)。
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