キリンビール常務「もう一度“文化”に」 ファンとの接点を拡大(画像)

キリンビールは2020年、5年がかりで作り上げた「一番搾り 糖質ゼロ」を発売した。健康意識が高まっている消費者に向けたコンセプトがずばり当たり、売れ行きは好調だ。キリンビール常務執行役員の山形光晴氏は、おいしさを追求するほか、家庭用ビールサーバーのサブスクサービス「ホームタップ」のように、顧客との接点を増やすことが重要だと考える。キリンの次の仕掛けとは。

※日経トレンディ2021年3月号の記事を再構成

キリンビール 常務執行役員 マーケティング本部 マーケティング部 部長 兼 事業創造部 部長 山形光晴氏
1999年4月にプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)入社。2015年8月、キリン入社。19年4月、常務執行役員 マーケティング本部 マーケティング部 部長 兼 マーケティング本部 マーケティング部 商品開発研究所長。20年4月から現職

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 2021年も、とにかく「ビールはおいしいお酒なんだ」というキリンビールが考える魅力を改めて積極的にアピールしていく。

 「一番搾り」はその名の通り、ビールのおいしさを伝えるために作った製法にとこんこだわったブランド。20年にラインアップに加えた「糖質ゼロ」も、おいしさだけは絶対に譲らないことを掲げて5年がかりで作り上げた。健康意識が高まっている消費者が「毎日でも気軽に飲みたくなるおいしいビール」というコンセプトがずばり当たり、売れ行きは好調だ。

 年末年始、今まで同時期にプレミアムビールを飲んでいた人が少なからず糖質ゼロを選んでくれたようで、酒税改正後の20年10〜12月はブランド全体で缶の販売数量が前年同期比5割増と伸びた。

 ぶれずにおいしさを追求し続ければ、必ず評価してもらえることに手応えを感じたことから、21年は一番搾り自体の味をアップグレードしてさらにおいしさを追求することにした。麦のうまみをより感じやすくし、澄んだ味わいをもっと引き出す工夫を施す。21年は、年間で前年比13%増まで缶の販売数量を伸ばす考えだ。

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