米民生技術協会(CTA)は2021年1月11日、世界最大のデジタル技術見本市「CES 2021」の開催にあわせて、21年の米消費者向けテクノロジー産業の市場規模が前年比4.3%増の4610億ドル(約47兆9000億円)との予測を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、主として家庭から利用するヘルスケア向けデバイスやコンテンツサービスなどが引き続き伸長する。
米市場で最も大きな伸びを示す分野が「コネクテッドヘルス」である。新型コロナの感染拡大もあいまって、スマート体温計や血中の酸素飽和度を測定するパルスオキシメーター、血圧計などのネット接続型のデバイスが20年に続いて伸長する。台数ベースで前年比35%増の1400万台、金額で同34%増の8億4500万ドル(約878億8000万円)となる見通しだ。
CTAの調査部門のディレクターであるレスリー・ローバー氏は「20年にデジタルヘルスの世界が急速に拡大した。日常生活に浸透して医療提供者とつながったり、医療現場でも使われたりするようになった。こうした背景から20年には前年比73%増の6億3200万ドルに達した」と説明する。
音声市場が1兆円超え、ワイヤレスイヤホン伸長
新型コロナの感染拡大で自宅におけるコンテンツ利用が拡大。ソフトウエア&ストリーミングサービスは市場規模が、20年に金額ベースで前年比31%増えた。21年も前年比で11%増の1120億ドル(11兆6480億円)に達すると予測する。
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