今回は汎用型CDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)を活用するため、特に各テクノロジーに特徴的な機能を説明する。自社のビジネスやKPI(重要業績指標)を達成するために欠かせないものであり、慎重な見極めが必要なところである。CDPはマーケターが活用するものであり、マーケティング部門の体制によっても最適なテクノロジーは異なる。

(出所/Shutterstock.com)
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 CDPを首尾よく導入し、データの統合を果たした後にすべきことは何か。やはり、そのデータに基づいたコミュニケーションを最適化し、顧客体験を向上させることだろう。そのために重要な機能として「セグメント」の機能がある。

 多くのCDPでは利用したい項目と条件を入力するだけでセグメントを作成できる。そのセグメントの情報は第2回で解説したコネクターの機能を利用して他のマーケティングテクノロジーへ連携することで施策につなげることができる。

 セグメントを作成して施策を行う際に、明確にすべき点がある。消費の瞬間であるマイクロモーメントをつかんで即座に対応できるようなリアルタイム性を求めるのか、それともリアルタイム性はそこまで求めないが、過去の様々なデータを柔軟に組み合わせてセグメントを作るかだ。選択肢が変わってくる。

Tealiumはリアルタイムセグメントが得意

Tealiumにおけるセグメント機能である「バッジ」の設定画面(出所/Tealiumのサービス画面)
Tealiumにおけるセグメント機能である「バッジ」の設定画面(出所/Tealiumのサービス画面)

 具体的なCDPを見てみよう。米ティーリアムの「Tealium」はリアルタイム性に特徴を持っている。顧客の行動ごとにその都度計算を行ってリアルタイムにセグメントを作成できる。デフォルトで「Fan」というセグメントがある。Tealiumではバッジと呼ばれている。顧客の合計の訪問回数が2回以上かつ、訪問時の流入経路が他サイト経由のものより直接流入している訪問の回数が多い場合にFanのバッジが自動でつく。

 これによって顧客がWebサイトに訪問してきたタイミングや、行動をするごとにリアルタイムにどのような顧客であるのかが判別可能だ。もちろんFanだけでなくマーケターの要望に合わせて自由に設定できる。例えば、Webサイト内でファミリー向けのコンテンツを複数回見ていた場合に、ファミリー層ということで「Family」というバッジを付与することも可能だ。

 リアルタイムに判定し、その情報を他のマーケティングテクノロジーに即座に連携する。例えばレコメンド用のツールにデータを連携し、「Family」のバッジが付いた顧客に対し、ファミリー向けのコンテンツをレコメンドしたり、MA(マーケティングオートメーション)のツールへ連携したりすることで、サイトの離脱後に間を置かずにファミリー向けのコンテンツをおすすめ情報としてメール配信できる。

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