NISAで個別株を買う"攻め”の投資スタイルを取るなら、iDeCoでも投資信託である程度のリターンを求めていきたい。国際分散を考え、世界の株式で運用する投信や、先進国株のアクティブ型投信などを選ぶのが一つの手だ。金融機関と投信選びの参考に、主な証券会社の商品構成をまとめた。
※日経トレンディ2021年2月号の記事を再構成

<前々回(第17回)iDeCo&NISA 初心者がしやすい誤解とその正解を総まとめ【前編】はこちら>
<前回(第18回)iDeCo&NISA 初心者がしやすい誤解とその正解を総まとめ【後編】はこちら>
iDeCo、NISAをどのように使うか決まったら、次に考えたいのが両制度を使って何を買うか。例えば、前々回(第17回)の記事で紹介した「攻めの使い方」の場合。NISAで個別株に投資して運用益を上げる“攻め”のスタイルなら、iDeCoでもある程度リターンを求めて株式投信に挑戦するといい。
忘れてはならないのが、投資先の国際分散を意識することだ。経済コラムニストの大江秀樹氏は「NISAで日本株に投資するなら、iDeCoでは外国株で運用する投信を選ぶといったことが必要だろう」と語る。
世界の株式に広く投資する「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」のような投信に、iDeCoの拠出額をすべて充てるのが一つの方法。もしくは、「個別の投信であれば、大ざっぱに先進国株と新興国株の割合を80:20や85:15ぐらいにして、その中で信託報酬の安いものを選ぶという方法もある」(大江氏)。
iDeCoは利用する金融機関によって、口座管理手数料や商品構成が異なる。「口座管理手数料よりも、投信の品ぞろえや信託報酬の安さの方がはるかに重要」(大江氏)。口座管理手数料が無料で使いやすい、主な証券会社の商品構成を示したのが下の表だ。
インデックス型投信はどこも一定数をそろえる。先進国株と新興国株でそれぞれ個別の投信に投資する場合は、先進国株ではアクティブ型投信を選び、より攻めの姿勢を打ち出してもいい。その場合は、アクティブ型の株式投信の品ぞろえが豊富なSBI証券、楽天証券、マネックス証券あたりが有力候補だろう。
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