長期投資に向く投資信託のベストを発掘する「日経トレンディ投信大賞」。ハイリスクハイリターンのジャンルでは、直近1年で80%を超えるリターンをたたき出した「厳選ジャパン」を大賞に選んだ。さらに、個人投資家との対話を重視したり、波乱相場での“保険”になったりする一芸投信にも注目した。
※日経トレンディ2021年2月号の記事を再構成


「ハイリスクハイリターン」の大賞・優秀賞は
「ハイリスクハイリターン」のジャンルには、グロース株や新興国株を主な投資対象とする投信が多い。これらの株式は値動きが大きく、個人で売買するのは難度が高い。ただし高いリターンを狙えるため、運用をプロに任せられる投信で購入するというのは有効な手段だ。ファイナンシャルプランナーの深野康彦氏は「現金や金などの安全資産を保有し、資産全体でしっかりリスク管理ができていれば、投信はハイリスクハイリターンだけでもいい」と語る。
このジャンルでは、1年のリターンが80%超と驚異的な記録をたたき出した「厳選ジャパン」が大賞を獲得した。プロ2人から高成長期待の投信として支持を得た。設定から3年ほどと運用期間が短く、グロース株中心の投信のため、相場の流れが一変したときにどうなるかはまだ未知数の部分があるが、その資産成長ぶりは目覚ましい。この勢いに乗るというのも一つの手だ。
好成績を長期にわたって出し続けている投信も見逃せない。優秀賞の「大和住銀DC海外株式アクティブファンド」や「JPMアジア株・アクティブ・オープン」は、どちらも10年平均リターンが10%超え。前者は世界各国の、後者はアジア地域の株式に幅広く分散投資する投信だ。今後、世界経済のけん引役となりそうなのは米国と中国だが、一極集中を避けるためにはこれらの投信を活用するといいだろう。国内株式で運用する投信では、「MHAM新興成長株オープン」も実力派として注目される。
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