高配当株は、定期的な配当金収入があるのが魅力だ。スゴ腕の個人投資家が重視しているのは「連続増配」。30年以上も増配を続ける花王は、その魅力を体現した銘柄の1つといえる。コロナ禍にも強い“次の花王”はどれか、有力銘柄をまとめた。少額から買える高配当株も併せて取り上げる。
※日経トレンディ2021年2月号の記事を再構成
これから業績が伸びて、株価が上がりそうな企業を探すのが攻めの投資と言える。その一方で、定期的に現金収入が得られる「高配当株」をじっくり保有するという投資戦略もある。
高配当株の魅力は、株を売らなくても配当金である程度の実入りを確保できる点だ。配当金は生活費に充ててもいいし、他の株や投資信託に投資してさらに資産を増やしてもよい。
仮に、配当利回り4%の高配当株を毎年50万円ずつ購入し続けたとすると、株価が全く上昇しなかったとしても20年後には年間約30万円(税引き後)の配当金を得られる計算になる。「引退後の年金を補いたい」「家賃を配当でまかなえるようにして安心したい」という具合に、定期収入の確保を重視する人に向いた投資戦略だ。個人投資家の穂高唯希さんやおけいどんさん(共にハンドルネーム)のように、早めのセミリタイアを目指して20代から高配当株への投資を始め、実際に年間100万円単位の配当金収入を得られるようになった人もいる。
2020年12月時点で、東証1部上場企業全銘柄の予想平均配当利回りは約1.6%。配当利回りが3%以上ある銘柄なら高配当だと言える。高配当株を選ぶ際には、企業が配当を出し続けられるかが重要になる。その目安の一つが、1株当たり配当を1株利益で割った「配当性向」で、企業が利益の何割を株主に還元しているかの指標だ。配当性向が高すぎる銘柄は、配当をそれ以上増やす(増配する)余力に乏しくなる。目安として配当性向が40%以下なら、配当を続ける余力が十分にあると考えられる。「売り上げや利益が安定しており、配当性向が高すぎない銘柄がまずは候補になる」(おけいどんさん)。
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