
コロナ禍に対応し、ブランドコミュニケーションを工夫する動きが出てきた。ダイキン工業は「換気」を軸にしたコミュニケーションに力を入れ、“換気に強いダイキン工業”というブランドイメージを強化している。一方、パナソニックは衣類スチーマーの「除菌」効果をアピールする。
「換気」を軸にブランドイメージ向上図るダイキン
換気しながら加湿、暖房できる家庭用ルームエアコンのフラッグシップモデル「うるさらX(エックス)」と、換気機能を追加したミドルクラスの「うるさらmini(ミニ)」を2020年11月1日に発売した。21年3月30日には加湿機能を省いたスタンダードモデル「Vシリーズ」の他、天井埋め込み形や床置き形も発売予定。
建築基準法では住宅の24時間換気システムの設置が義務付けられているが、その多くは換気扇と自然給気口を組み合わせたもので、給気口から冬場は冷たく乾いた空気が、夏場は暑く湿った空気が入ってきてしまう場合があった。
新しく展開するルームエアコン5商品は、すべて暖房運転や冷房運転をしながら換気する機能を搭載した。冬には加湿・暖房した外気を、夏には除湿・冷房した外気を室内に取り込むことができる。これまで同社の最上位機種にのみ搭載されていたが、そのラインアップを拡充した形だ。
「エアコンつけっ放し換気」がお得
コロナ禍においては、換気を軸に情報発信を積極的に展開している。20年4月にWebコンテンツ「上手な換気の方法」を公開以降、換気に対する意識調査や生活者向けWebセミナー、住宅における換気の実験などを通して、日常生活で実践できる換気術を紹介している。このPR活動が評価され、「PRアワードグランプリ2020」において最高賞のグランプリを受賞した。
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