今や40代真っ盛りロンドンブーツ1号2号の田村淳さん。年を重ねながら活躍の場を次々に広げている淳さんは、同世代である「40代おじさん」のことをどう見ているのか。博報堂生活総合研究所の前沢裕文氏(44歳)が話を聞いた。「おじさん」という言葉への考えから、世代間の分断、魅力的な40代おじさんまで、内容は多岐にわたり、洞察力に富んだ持論を展開してくれた。

 40代おじさんであればロンドンブーツ1号2号の田村淳さんをご存じない方はいないでしょう。学生時代からまあまあのテレビっ子だったので、私もその活躍ぶりをリアルタイムで見ていたうちの一人です。

 現在、淳さんの活動のフィールドは、テレビ朝日「ロンドンハーツ」や、テレビ東京「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」といったテレビ番組にとどまらず、YouTube「ロンブーチャンネル」、オンラインコミュニティー「田村淳の大人の小学校」、著書『母ちゃんのフラフープ』(ブックマン社)執筆などなど、縦横無尽に広がり続けています。また、2021年3月に慶応義塾大学大学院のメディアデザイン研究科を修了したことがニュースになったり、SNSの投稿一つ一つも相変わらず話題を呼んでいたり、以前にも増して一挙手一投足が注目される、“ニュースをつくるタレント”になっています。

 そんな淳さんも、はや47歳。

 あの無邪気、やんちゃに見える振る舞いや、屈託なく若々しい笑顔の印象からすると意外に思えますが、40代おじさん真っ盛りなのです。

 今回は、様々な活動で、様々な人に会い、様々なことに考えを巡らし、様々な発信をしている淳さんが、ご自身が当事者でもある「40代おじさん」をどう見ているかお話を伺いました。話の内容は多岐にわたっています。時に軽妙に、時に熱っぽく。そんな淳さんの声を脳内再生しながらお読みいただければ幸いです。

ロンドンブーツ1号2号 田村 淳
1973年12月4日生まれ、山口県出身。バラエティー番組や経済・情報番組などでレギュラー多数。海外での起業、慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科への進学など、タレントの枠を超えて活躍の場を広げている。また、Twitter、Instagram、YouTubeチャンネル「ロンブーチャンネル」、オンライン/オフラインコミュニティー「田村淳の大人の小学校」の他、遺書動画サービス「ITAKOTO」の発案など、デジタルでの活動も積極的に行う

「おじさん」がどんどんネガティブな言葉になっていく

前沢裕文(以下、前沢) 博報堂生活総合研究所の生活定点調査では「43歳からがおじさん」という結果が出ています。そして、40代男性のデータを見てみると「イライラしている」「ストレスを感じる」人の割合が多いなどといった傾向があるのですが、淳さんご自身は意識、行動がおじさんっぽくなったなあという実感はありますか?

田村淳(以下、田村) そもそも僕は世間と比べるということをあまりしてこなかったので。母ちゃんも「よそはよそ、うちはうち」と言っていて、データでこういう傾向が出ていると言われても、あまりピンとはこないんです。

 自分がおじさんとか若いとかいうことに本当に興味がなくて。人から見たらおじさんなんだろうなあと思ったことはありますけど、「おじさん」という言葉にいろんな意味合いが込められているじゃないですか、日本って。なんでネガティブな意味を込めて使いたがるのかなあと思いますね。

前沢 「おじさん」という言葉が持つイメージには、ポジティブなところもありますか? 明らかにネガティブな印象ですか?

田村 ポジティブなところはないですね、全然。ネガティブな言葉なんだと思います。当たり前のようにみんなが使っているけれど、誰もその使い方を振り返らないから、どんどんネガティブな言葉になっていくなあという気がしています。

前沢 使い方がネガティブになってしまっていると。

田村 他人におじさんと言うときは、何らかネガティブな要素が含まれているなあと思いますね。

 僕は「じじい」って言っていました。若いときに上の人を「じじい」って呼んでいたのに近いと思います。年上の人たちの、凝り固まって固定観念がある部分と、経験値があるから、ある面では話に説得力を持つ部分があって。で、自分には夢と希望は多分にあって、でも成功体験はなくて、思っていることをうまく言語化できない……。言葉ではあらがいきれないけど、でも言葉としてぶつけたい、それで「じじい!」って言っていた。そういうどうにもならないざわざわした気持ちの集合体のような気がします。

 若い人からすれば当然感覚が合う40代の人もいれば、合わない人もいるでしょうけど、今の40代は世代として人数が多いんで、合わない人に触れることも多いでしょうね。

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