部屋を自動できれいに保ってくれるロボット掃除機。最近では、カメラやレーザーなどのセンサーを使い、効率的に掃除できるマッピング機能を搭載した製品が増えている。10万円以下で購入できる主要5商品の特徴を比較した。
※日経トレンディ2021年1月号の記事を再構成
いつも部屋をきれいに保つために備えておきたいロボット掃除機。最近のロボット掃除機では、カメラやレーザーなどのセンサーによって、室内の地図(マップ)を描いて効率的に掃除できる「マッピング」機能を備えた製品が増えている。マップがあれば、最短ルートで効率よく掃除ができるし、ロボット掃除機が充電台に戻れず“迷子”になるリスクも低い。
現在、日本のロボット掃除機市場では、アイロボットジャパンの「ルンバ」シリーズが7割以上のシェアを握っている。ただルンバは多機能なロボット掃除機ではあるが、価格が高め。マッピング機能を備えて複数の部屋を掃除できる「ルンバi7」は、10万円を超える。
ルンバi7 i715060(アイロボットジャパン)
シェア7割超の人気ブランド。上位モデルはクリーンベース付き
その一方で、2020年には様々なメーカーがマッピング機能付きロボット掃除機の注目モデルを実勢価格7万~9万円で投入している。ペットのいる家庭で便利そうなのがエコバックスジャパンの「DEEBOT OZMO T8 AIVI」とBeijng Roborock Technologyの「Roborock S6 MaxV」だ。本体の前面にカメラを搭載しており、ペットがいる場所を掃除ルートに設定しておけば、留守中の様子がスマホで確認でき安心。さらに本体のスピーカーを通じてペットに声をかけることもできる。この2機種は、床を水拭きする機能も備える。主な違いはカメラ。S6 MaxVは奥行きを認識できる2眼カメラを搭載しており、AIで「ペットのふん」なども識別して回避できる。そのぶん価格は少し高い。