約2畳の極小空間を最強の“テレワーク基地”にする方法を、収納王子コジマジック氏に聞いた。机の足元の空間は有効活用、壁にはマグネットを装備するなど、3次元を意識した配置でやる気倍増の書斎の出来上がり。本人の書斎をモデルに5つの極意を伝授する。
※日経トレンディ2021年1月号の記事を再構成
限られた空間を有効活用して、いかに家で効率よく仕事ができる空間を作るか――。様々な整理収納術を伝授する収納王子コジマジック氏の“極小書斎”にそのヒントがある。20年5月に完成したばかりの新居の書斎は、わずか約2畳。コジマジック氏は、「玄関のクローゼットより狭いので、奥さんに許してもらえると思ったという設計段階からの計算」と笑う。
ただ一言で「狭い」と言っても、約2畳というこの空間設計にしたのにはワケがある。デスクの奥行きとイスに座るスペースは合わせて幅115センチメートルで、このサイズこそ肝。「デスクの奥行きは45センチメートル、イスに座るためのスペースは70~80センチメートルが理想。ギリギリではあるが115センチメートルあれば問題ないと、あえてこのサイズにした」(コジマジック氏)。
とはいえ狭いスペースなので、快適に仕事をするためには工夫が必要だ。参考になる考え方が、デスクの上だけでなく、壁や足元の空間の活用法まで考えた「3D」の空間作りだ。
デスク前の壁の中に鉄板を仕込む。必要な書類は壁にマグネットで留めておく。ホワイトボードの裏に小さな磁石を貼り付ければ、壁に貼っておけるメモも完成。狭い分、デスクの上に置くモノを最小限にするのが基本だ。
ノートパソコンはベタ置きせず、スタンドを使用。スタンドの下部にキーボードを収納でき、高さが出るので姿勢も良くなる。デスク下にはドリンクを入れた冷蔵庫と、冬場に足元を暖めるセラミックヒーターを配置。デスク上には棚を設置し、絵画や観葉植物も飾っている。「好きなモノに囲まれることで、自分だけの秘密基地と言うか、『そこにいたい』と思える空間ができる。仕事の効率を上げるという意味でこれも重要」(コジマジック氏)。
整理収納術を活用すれば、デスク周りのモノが減って空間はより快適になる。例えば書類は、「スキャンしてPDFにして保存するのが鉄則。プリントアウトすれば書類に復元することもできる」(コジマジック氏)。
極意1/棚には好きなモノも置く
極意2/足元の空間も有効活用
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