災害が相次いだことに加え、キャンプブームも相まって、防災やアウトドア目的でポータブル電源が売れている。必須アイテムとなりつつあるポータブル電源はどこまで使えるのか。様々な電気製品をキャンプ場に持ち込み、実用に堪え得るかを検証してみた。
※日経トレンディ2021年1月号の記事を再構成
2020年12月号「ヒット商品ランキング」で25位に入った「ポータブル電源」。大型台風など災害が相次いだことに加え、キャンプブームも相まって、防災やアウトドア目的で売れた。
もともとはイベントや避難施設、DIYや車中泊で使われることが多かったポータブル電源だが、スマホのモバイルバッテリーが広く浸透したことで認知度が上昇。リチウムイオンなどバッテリー技術の高性能化とともにより軽いものやデザイン性に優れる製品が増え、選択肢の幅が広がったことも人気の背景だ。19年10月にはJVCケンウッドが新製品を発売するなど国内大手メーカーも参入。今では家電量販店の一角を占めるほどの市場に成長した。
ニューノーマル時代の必須アイテムとなりつつあるポータブル電源は果たしてどこまで使えるのか。様々な電気製品を晩秋のキャンプ場に持ち込み、実用に堪え得るかを徹底検証した。
ポータブル電源を選ぶ際にまず知っておきたいのは、バッテリーの容量(ワット時)。例えば容量が600ワット時の電源の場合、消費電力60ワットの機器を10時間使用できるということだ。さらにACコンセントから出力できる電力(ワット)も重要。その数値以上の消費電力を持つ機器は基本的に使うことができない。
今回キャンプ場で検証したポータブル電源は「EFDELTA」(EcoFlow Technology)と「PowerHouse II 400」(アンカー・ジャパン)の2つ。EFDELTAは容量が1260ワット時と他よりも抜きんでて高い大容量・高出力タイプ。PowerHouse IIは容量388.8ワット時とコンパクトだが、2つのLEDライトを搭載するユニークな製品だ。
EFDELTA(EcoFlow Technology)
約14キログラムと重たいがハイパワー
PowerHouse II 400(アンカー・ジャパン)
使いやすいサイズでテレワークに向く
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