パッケージデザインはマーケティング活動における重要な要素だ。パッケージデザインの制作・評価に携わって20年の著者が、経営者やマーケター、ブランド担当者が知っておくべきパッケージデザインの鉄則をまとめた新刊『売れるパッケージデザイン 150の鉄則』(小川 亮著、日経BP)から、特に重要なポイントを抽出した連載の第7回。

ゴールの共有がポイント

 デザイナーと共同でデザインを制作をしていくに当たり、「誰にどのように頼めばいいのか」「意思疎通ができない」「自分の要求を的確に伝えられない」といったことを聞きます。確かにデザイナーの中には、こだわりが強かったり、個性が強かったりする人がいるかもしれません。しかし、こだわりや個性の強さが源となって優れたデザインが出来上がるケースも多いので、デザイナーとうまくコミュニケーションを図りながら良いデザインをつくっていきましょう。

 デザイナーとのコミュニケーションに関わる問題は、大きく3つに分けられます。

 1つ目は、誰に頼めばいいかという問題です。表現したいコンセプトや世界観にできるだけ近いデザイナーに依頼するのがベストです。いくら優秀なデザイナーでも、すべての表現に対応できるわけではありません。得意不得意がありますから、その人の強みが発揮できるような仕事を依頼すべきです。

 2つ目は、仕事の依頼の仕方です。自分の思いをしっかり伝えるにはどうしたらいいか。意思疎通をするにはどうしたらいいか。こちらの要望をきちんと伝えるにはどうしたらいいか。そんな悩みを抱えている人は少なくないでしょう。良いデザインをつくるには、仕事の依頼の仕方はとても重要です。

 3つ目の問題は、修正の指示の仕方です。1回目のプレゼンの後でどのように修正の指示をしたらいいのか。デザイナーに変更の指示を適切に伝えられない。これも悩みの一つです。

 3つの問題それぞれに解決するポイントはありますが、共通して大切なのは、いいデザインを一緒につくっていきたいというパートナーシップと、商品担当者の意思です。デザイン制作の最中は無理を依頼することもありますし、途中でやり直さなければならないこともあります。その際、発注者と業者という関係ではなく、同じゴールに向かって力を合わせるパートナーという関係を築くことが重要です。

デザイナーとのコミュニケーションの課題と解決策
デザイナーとのコミュニケーションの課題と解決策