
角川春樹 メディア界の風雲児
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- 第5回
- 2021.01.13
角川春樹 “鬼才”の流儀 天狗のお告げと妻の後押しで再び映画へ 3度目の映像化にして角川春樹自身がメガホンを取った『みをつくし料理帖』。彼が映画に戻ったのは実に10年ぶり。背中を押したのは天狗(てんぐ)の化身と妻だった。そして、「敗れざる」男、角川が考える編集者の流儀とは。メディア界の風雲児、連載最終回。 -
- 第4回
- 2021.01.06
角川春樹 時代小説で女性ファン増やす 作家・髙田郁との出会い 角川書店を離れ、1995年に自身の出版社「角川春樹事務所」を立ち上げた角川の課題は、柱となる新たな作家の発掘と育成だった。今でも1日1冊、年間365冊もの本を読むという角川春樹。2008年に彼の目に留まった1人の作家が『みをつくし料理帖』の原作者、高田郁だった。 -
- 第3回
- 2020.12.23
角川春樹「映画の成功、逮捕、退社」 固く結ばれた北方謙三との縁 1976年に映画製作会社を設立し、第1弾作品『犬神家の一族』が世界新記録を打ち立てる大ヒットに。メディアミックスの辣腕を振るい、盤石の地位を築いたかと思われた矢先の逮捕――。角川書店時代の作家のほとんどとは縁が切れる中、角川春樹は温情を見せた北方謙三に無理難題を突き付ける。 -
- 第2回
- 2020.12.16
角川春樹「父のスケープゴートに」 逆境が生んだ起死回生のヒット 『砂漠の反乱』発刊後、“翻訳自伝”を手掛けた角川春樹。特定の分野にこだわらない編集者だった角川だが、意に反して携わることになった『日本の詩集』で辛酸をなめる。しかし、この苦い経験が“メディアミックス王”としての起点となった。 -
- 第1回
- 2020.12.09
角川春樹「最後の監督作こそ本質」 強気の陰に父との相克の歴史 「おれの魂はスサノオノミコトであり、あらぶる『闘う魂』は死ぬまで変わることはない」。自分でそう語るほど強気でとがった印象が強い角川春樹。メディア界の風雲児が最後に手掛けた映画は意外にも優しさが詰まった作品だった。