
- 全7回
進む非接触決済 クレカはどうする?
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- 第1回
- 2020.12.07
非接触決済、カード会社の逆襲 スマホ活用で“主役”返り咲き 新型コロナ禍で決済にも「非接触」が求められるようになり、キャッシュレス決済の普及が進む。その中で目立つのが、会員数・加盟店数とも最大の担い手でありながら、この2年ほどコード決済事業者の勢いに押されていたクレジットカード会社の攻勢だ。スマートフォンへの対応を軸に、会員(ユーザー)の利便性向上に努めたり、加盟店の開拓に注力したり、さまざまな手立てで名実ともに“主役”に返り咲くことを目指している。クレジットカード会社の置かれている現況を読み解き、未来への一手を追った。 -
- 第2回
- 2020.12.07
セゾンがデジタルカードに舵 物理的クレジットカードなしで発行 流通系カード大手のクレディセゾンは2020年11月24日、新たな決済サービス「SAISON CARD Digital」を開始した。アプリ内に表示するデジタルカードの採用で発行にかかる時間を最短5分に短縮。ナンバーレスカードで既存のスキャン型決済端末にも対応する。狙いはスマホとの親和性向上と若年会員の獲得。いずれは“カードレス”も視野に入れる。 -
- 第3回
- 2020.12.09
3本柱で普及図るJCB 読み取り方式追加で目標60万店へ疾走 日本で唯一のカード国際ブランド運営会社であるクレジットカード大手のジェーシービー(JCB、東京・港)は、自社が提供するカード、QRコード、電子マネーの3本柱でキャッシュレス決済の普及を図る。QRコードを用いてカードでは開拓できなかった店への導入に挑戦しつつ、会員(ユーザー)向けサービスは2021年度以降に充実させる。創業60周年に当たる21年が勝負の年だ。 -
- 第4回
- 2020.12.10
三井住友カード QR、電子マネーなど“全部入り”で囲い込み加速 1980年に日本で初めてVISAカードを発行した三井住友カード(東京・港)は、決済プラットフォームやデータ分析支援などで加盟店を確実に確保しつつ、スマートフォンを重視した会員向けサービスや機能でカードの利用頻度を上げる。いわばカード会社の正攻法で収益増を図り、名実ともにキャッシュレス決済の“主役”を目指す。 -
- 第5回
- 2020.12.11
エポスカード、驚異のLTV向上戦略 713万の37%がプレミアム会員 丸井グループのクレジットカード会社であるエポスカード(東京・中野)。元はハウスカードでありながら、現在はマルイ店舗以外での取扱高が全体の9割を超えるなど独自路線を進む増えているのが30代以下の会員の利用だ。スマートフォン決済を含む決済手段の多様化とプレミアムカード戦略でメインカード化を狙う。 -
- 第6回
- 2020.12.11
楽天カード 会員増を加速させたポイント付与の最適解 社名変更から10年弱で日本有数のクレジットカード会社に成長した楽天カード(東京・港)。楽天経済圏の存在やポイントの効用ばかりが強調されがちだが、その真の強みは会員とのコミュニケーション手段である「楽天カードアプリ」と会員専用オンラインサービス「楽天e-NAVI」にある。競合他社の志向を先取りする形でキャッシュレス化を推し進める楽天カードの戦略を追った。 -
- 第7回
- 2020.12.15
対応端末数が1年で3.2倍 Visaがタッチ決済の普及を急ぐワケ カード国際ブランド運営会社の1つ、米ビザ(Visa)傘下の日本法人ビザ・ワールドワイド・ジャパン(東京・千代田)が、「Visaのタッチ決済」と呼ばれる非接触(タッチ)決済の普及に向け、日本国内で攻勢を強めている。これまで事実上、手つかずの公共交通機関にも採用例が出始めた。ビザ・ワールドワイド・ジャパンの普及への取り組みを追った。