
日経クロストレンドではコンビニ、牛丼チェーン、ドラッグストア、アパレルなど10業種の主要40社の月次売り上げデータが分かるビジュアライズを作成。2021年11月の月次データを更新した。どの業種のどの店舗が、月次でどんな売り上げの増減になっているのか。19年1月以降の推移が分かるようになっている。ぜひデータを触って、新しい発見をしてほしい。
マツキヨとココカラが統合のDgS業界でウエルシアがリード
マツモトキヨシホールディングスとココカラファインが2021年10月に経営統合してマツキヨココカラ&カンパニーが誕生するなど、ドラッグストア業界は大混戦。そんな中、好調をキープしているのがウエルシアホールディングスだ。21年11月の既存店売上高前年同月比は102.8で、21年5月から7カ月連続プラス(100.0超)で推移している。
ドラッグストアは、マスクや衛生用品など新型コロナ特需が一巡する一方、インバウンド消費の消失、外出減による化粧品の伸び悩みなど、取扱商品によって売れ行きに大きな変動があった。ウエルシア薬局は、調剤薬局併設店を拡大したことや、食品の取り扱いが充実していたことが、プラスに寄与した。22年2月通期の売上高は1兆円の大台乗せを見込む。
21年6月には、新プライベートブランド(PB)を投入。食品や肌に触れるヘルスケア・ビューティーケア商品は「からだWelcia」、日用品は「くらしWelcia」の名称で今期中に100品目を発売する。
ウエルシア薬局では、Tポイント200ポイント以上の利用で1.5倍分の買い物ができる「ウエルシアお客様感謝デー」を毎月20日に開催している。ポイントの獲得とおトクな利用に熱心な「ポイ活」クラスターが毎月、「ウエル活」をSNSで推奨しているため、こうしたインフルエンサーの存在も強みになっている。
この他、全10業種主要40社の月次売り上げ推移の最新動向を、ぜひ確認してみていただきたい。
2021年の月次データは、前年のコロナ対応による休業・営業縮小の反動で、前年同月比の数字が大きく出るケースがある。例えば前年同月比140%という数字をどう考えればよいか。一見すると「V字回復」だが、前年が60%と低迷していた場合は、0.6×1.4=0.84で、2年前の同月に比べて84%の水準にとどまっていることになる。このような計算で“回復度”を見ることがしばらく大切になる。
日経クロストレンドでは、毎月このデータを更新して公開していく予定だ。どの業種のどの店舗が売り上げを伸ばしているのか、あるいは逆の状態にあるのか。そのトレンドをつかむためのヒントとしてお役立ていただきたい。
<ツールの操作方法>
●業種の選択
業種の一覧から業種名を選択することで、下のグラフが切り替わり、業種別の主要各社の月次売り上げ推移のデータが分かる。
●会社の絞り込み
グラフ上部の会社名を押すことで、その会社のグラフ表示をOFFにして、表示するグラフを絞り込むことができる。
●グラフの切り替え
切り替えボタンを押すことで、折れ線グラフか、表形式での売り上げデータ一覧か表示を切り替えることができる。
●対象企業
【ファストフード】マクドナルド、モスバーガー、ケンタッキーフライドチキン
【牛丼】吉野家、すき家、松屋
【回転ずし】スシロー、くら寿司、かっぱ寿司
【ファミレス】すかいらーくグループ、ロイヤルホスト、サイゼリヤ
【ドラッグストア】ウエルシアHD、ツルハHD、コスモス薬品、サンドラッグ、マツモトキヨシ、スギHD、ココカラファイン、クリエイトSD、クスリのアオキHD、カワチ薬品
【コンビニ】セブン-イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ローソン
【紳士服】青山商事、AOKIHD、はるやまHD、コナカ
【アパレル】ユニクロ、無印良品、しまむら、ワークマン
【家具・ホームセンター】ニトリ、DCM、コメリ、コーナン
【100円ショップ】セリア、キャンドゥ、ワッツ

このコンテンツ・機能は有料会員限定です。