
日経クロストレンドではコンビニ、牛丼チェーン、ドラッグストア、アパレルなど10業種の主要40社の月次売り上げデータが分かるビジュアライズを作成。2021年9月の月次データを更新した。どの業種のどの店舗が、月次でどんな売り上げの増減になっているのか。19年1月以降の推移が分かるようになっている。ぜひデータを触って、新しい発見をしてほしい。
紳士服大手の既存店売上高、3年前比6~7割の水準
青山商事、AOKIホールディングス、コナカ、はるやまホールディングスの紳士服チェーン4社の2021年9月の既存店売上高前年同月比(服飾部門)は、青山商事が99.9、AOKIHDが87.8、コナカが93.1、はるやまHDが89.7と前年を下回ったものの回復基調にある。
ただし、コロナ禍前の水準はまだまだ遠い。2年前の19年9月は消費税増税の直前月で売り上げが伸びているため、3年前の18年9月比で計算すると、青山商事60.4、AOKIHD73.6、コナカ60.9、はるやまHD59.7と、AOKIHDのみ70%台で他3社は60%前後にとどまっている。
AOKIHDはカラオケや複合カフェなどエンターテインメント部門が全社売り上げの3分の1を占め、多角化を図っている。エンタメ部門もコロナ禍の制約を大きく受けたが、21年4月以降の既存店売上高は前年同月を上回り続けている。コロナが収束に向かう局面では、コロナ禍前から“スーツ離れ”が進んでいた服飾部門よりも回復は早いだろう。
この他、全10業種主要40社の月次売り上げ推移の最新動向を、ぜひ確認してみていただきたい。
2021年の月次データは、前年のコロナ対応による休業・営業縮小の反動で、前年同月比の数字が大きく出るケースがある。例えば前年同月比140%という数字をどう考えればよいか。一見すると「V字回復」だが、前年が60%と低迷していた場合は、0.6×1.4=0.84で、2年前の同月に比べて84%の水準にとどまっていることになる。このような計算で“回復度”を見ることがしばらく大切になる。
日経クロストレンドでは、毎月このデータを更新して公開していく予定だ。どの業種のどの店舗が売り上げを伸ばしているのか、あるいは逆の状態にあるのか。そのトレンドをつかむためのヒントとしてお役立ていただきたい。
<ツールの操作方法>
●業種の選択
業種の一覧から業種名を選択することで、下のグラフが切り替わり、業種別の主要各社の月次売り上げ推移のデータが分かる。
●会社の絞り込み
グラフ上部の会社名を押すことで、その会社のグラフ表示をOFFにして、表示するグラフを絞り込むことができる。
●グラフの切り替え
切り替えボタンを押すことで、折れ線グラフか、表形式での売り上げデータ一覧か表示を切り替えることができる。
●対象企業
【ファストフード】マクドナルド、モスバーガー、ケンタッキーフライドチキン
【牛丼】吉野家、すき家、松屋
【回転ずし】スシロー、くら寿司、かっぱ寿司
【ファミレス】すかいらーくグループ、ロイヤルホスト、サイゼリヤ
【ドラッグストア】ウエルシアHD、ツルハHD、コスモス薬品、サンドラッグ、マツモトキヨシHD、スギHD、ココカラファイン、クリエイトSD、クスリのアオキHD、カワチ薬品
【コンビニ】セブンイレブン・ジャパン、ファミリーマート、ローソン
【紳士服】青山商事、AOKIHD、はるやまHD、コナカ
【アパレル】ユニクロ、無印良品、しまむら、ワークマン
【家具・ホームセンター】ニトリ、DCM、コメリ、コーナン
【100円ショップ】セリア、キャンドゥ、ワッツ

<10業種40チェーン月次売上高データビジュアライズ>
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