
日経クロストレンドではコンビニ、牛丼チェーン、ドラッグストア、アパレルなど10業種の主要40社の月次売り上げデータが分かるビジュアライズを作成。21年8月月次データを更新した。どの業種のどの店舗が、月次でどんな売り上げの増減になっているのか。2019年1月以降の推移が分かるようになっている。ぜひデータを触って、新しい発見をしてほしい。
ユニクロ、無印良品、しまむら、ワークマンのアパレル系販売4チェーンの8月の既存店売上高前年同月比は、ユニクロが61.1、無印良品が90.1、しまむらが94.3、ワークマンが94.2といずれも前年を下回った。2020年8月は猛暑需要に加え、ユニクロでは夏用マスク(エアリズムマスク)人気もあった。21年8月は甲子園の高校野球が連日順延になったように、長雨が客足に影響した。
では、2年前の2019年8月比で計算するとどうなるか。ユニクロ79.3、無印良品99.6、しまむら90.1、ワークマン104.5と、2年前比でプラスを維持したのはワークマンのみという結果だった。テークアウトや宅配が伸びたファストフードを除くと、コロナ前の水準に戻れていない企業がまだまだ多い。なおワークマンは、21年1~7月の既存店売上高も19年1~7月を上回っている。
この他、全10業種主要40社の月次売り上げ推移の最新動向を、ぜひ確認してみていただきたい。
2021年の月次データは、前年のコロナ対応による休業・営業縮小の反動で、前年同月比の数字が大きく出るケースがある。例えば前年同月比140%という数字をどう考えればよいか。一見すると「V字回復」だが、前年が60%と低迷していた場合は、0.6×1.4=0.84で、2年前の同月に比べて84%の水準にとどまっていることになる。このような計算で“回復度”を見ることがしばらく大切になる。
日経クロストレンドでは、毎月このデータを更新して公開していく予定だ。どの業種のどの店舗が売り上げを伸ばしているのか、あるいは逆の状態にあるのか。そのトレンドをつかむためのヒントとしてお役立ていただきたい。
<ツールの操作方法>
●業種の選択
業種の一覧から業種名を選択することで、下のグラフが切り替わり、業種別の主要各社の月次売り上げ推移のデータが分かる。
●会社の絞り込み
グラフ上部の会社名を押すことで、その会社のグラフ表示をOFFにして、表示するグラフを絞り込むことができる。
●グラフの切り替え
切り替えボタンを押すことで、折れ線グラフか、表形式での売り上げデータ一覧か表示を切り替えることができる。
●対象企業
【ファストフード】マクドナルド、モスバーガー、ケンタッキーフライドチキン
【牛丼】吉野家、すき家、松屋
【回転ずし】スシロー、くら寿司、かっぱ寿司
【ファミレス】すかいらーくグループ、ロイヤルホスト、サイゼリヤ
【ドラッグストア】ウエルシアHD、ツルハHD、コスモス薬品、サンドラッグ、マツモトキヨシHD、スギHD、ココカラファイン、クリエイトSD、クスリのアオキHD、カワチ薬品
【コンビニ】セブン-イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ローソン
【紳士服】青山商事、AOKIHD、はるやまHD、コナカ
【アパレル】ユニクロ、無印良品、しまむら、ワークマン
【家具・ホームセンター】ニトリ、DCM、コメリ、コーナン
【100円ショップ】セリア、キャンドゥ、ワッツ

<10業種40チェーン月次売上高データビジュアライズ>
[データ出所]
各社IRサイトの月次情報から収集。
[データ表記の考え方]
既存店売上高の前年同月比を、100.0を基準に表記。企業によっては前年同月比を「+3.1」、「-2.4」といった具合に増減で表記している場合があるが、その場合は、「103.1」、「97.6」として掲載している。
このコンテンツ・機能は有料会員限定です。
- ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
- ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
- ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
- ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー